行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

泥沼からの脱出ならず。先制実らずドロー決着 ヴァンラーレ八戸戦

2020-10-22 23:12:55 | カターレ富山
1-1でドロー。
「あの日の忘れ物」を取り戻すための試合でもあった、延期開催。
あのとき、もし予定通りに試合が開催されていたならば。
あるいは、両チームにとって、受け入れ難いレベルの低迷には見舞われなかったかもしれない。
だからこそ、勝たねばなりませんでした。
勝って、呪いじみた負の連鎖を断ち切る必要がありました。
けれども。
待っていたのは、せっかくの先制ゴールがフイになってしまうドロー決着。しかも、3日前の試合の敗因でもあるPKが、またしても足を引っ張るかたちで。
勝てる試合、勝たねばならない試合を落とし、またもホームのファン・サポーターの期待を裏切ってしまったカターレ。
一方、6連敗という悪しき流れにストップをかけることには成功したものの、勝利には至らなかった八戸。しかも試合中のアクシデントで選手が救急搬送という非常事態にも見舞われ。
J3上位戦線には何の影響も及ぼさない、あるいはスルーされていたのでは?という試合でしたが。
それでも、当該チームにとっては重要な一戦であった・・・にもかかわらず。
結果、どちらにとっても喜ばしい結果にはならず。
深刻な低迷をもたらす呪いがかけられていたのでは?という状況を打破する勝利は、どちらのチームも得ることが出来ずに終わってしまったのでした。

中2日での連戦、しかも次の試合までも中2日という強行スケジュール。
大幅なメンバー変更があると目されていましたが、まさにターンオーバーというか。
GKの岡以外の全員を変更するというスタメン編成となったのでした。
岩手戦で途中出場だった武や花井あたりは想定内として。
これまでもコンスタントに出場してきた碓井、大野、池高、ユウスケらもまた、同様。
これまでのターンオーバー編成における“Bチーム”でコンビを組んでいたルーカス、戸根のCBだとか。
トピックとしては、馬渡が今季初スタメンとしてSBで出場。
そして、ケガから復帰の陽次が名を連ねることとなりました。
平日水曜日のナイトゲーム。3日前の岩手戦では今季最多の2592人の動員だったのに対し、わずか676人。
致し方ない部分もあるとはいえ、どうにも寂しいスタンドとなってしまったなかでの試合となりました。

試合中止となった8月29日以降、3勝7敗のカターレと、2勝8敗の八戸。
なんというか、「そんな感じ」という印象。
3日前に戦った岩手に比べても、攻撃の迫力というものはいまひとつ、といった感じがした八戸。それでいて攻め込まれて、あわや!という場面もあったりするあたり、カターレの側も大概ではあるのですが。
それでも・・・そういったシチュエーションにおいて、「これが上位チームだったら、ガッツリとやられてしまっていただろうな」と。
他所をとやかく言う資格がないのは承知で、やはりそういった印象だったかと。
以前、試合ごとに大幅なメンバー変更をすることのデメリットとして、チームとしての芯となる部分が確立できていないようだ、ということを認めていた安達監督。
今節にしても・・・やはり、試合勘という面で、選手によってばらつきがあった印象は否めません。
そんななかで、不安定さを露呈してしまったのがルーカス。持ち味であるところの縦に速いパスも見せる一方で、明らかにパスミスといったところも目立ち。最終ラインを任せるには不安ということか、ハーフタイムに交代という憂き目に。
一方で。
ケガから復帰で久々の出場となった陽次ですが、それを感じさせない躍動ぶり。
ストロングポイントであるところのスペースへの抜け出しを、復帰戦でも披露し。とかく滞りがちであった、中盤から攻撃に繋げるパイプ役として、その役割をしっかりと全うしていた印象です。
また、“Bチーム”編成にあっては、出場するからには気張らねば、ということもあったのでしょう。
“Aチーム”のそれに比べて、「とりあえず後方でボール回し」という場面も明らかに少なく。その差が、しっかりと見て取れたのでした。
もっとも、それが相手を積極的に押し込むだけの推進力につながっていれば言うことがなかったのですが、そこまでは至らず・・・。難しさというものを感じさせられました。

前半37分、八戸の河津 良一が接触プレーで頭を打ってしまい、交代を余儀なくされるアクシデントが。数分にわたって試合が中断、のちに救急車で搬送される事態に。
すくなからず動揺が走るようなシチュエーションではありましたが。
それでも。もちろん故意であったわけでなし、起こり得る事故。
同情はしても、容赦をする必要は無し。むしろ、そこで気持ちが途切れてやられてしまうリスクも少なくなかっただけに。
それはそれ!と跳ね返すだけのメンタルの強さが求められもしました。
そんなことがありつつの、0-0で折り返した後半勝負。
さらに重要度が高まった先制点を挙げたのは、カターレでした。
54分、左サイドからユウスケが上げたクロスに頭で合わせたのは、武!
ストライカーとしての本領発揮!といったゴールで、後半開始早々にリードを奪うことに成功したのでした。
先の岩手戦、その前の0-3で敗れた鳥取戦と、ホームゲームでは無得点試合が続いていた中で。ようやく、ゴールシーンにスタンドが沸くという、あたりまえの光景が戻ってきたのでした。
それでも。
3戦連続逆転負けなどの苦い経験が、「1点ではセーフティリードではない」との認識をもたらし。
次の1点が大事と、気を引き締めなおすことに。

しかし。
その次の1点は、失点によるものでした。
75分、馬渡がペナルティーエリア内で倒してしまい、PKを献上。それを確実に決められてしまい、同点に。
正直、またか、と。
つい3日前、PKが敗因というかたちで敗れてしまったばかり。
2戦連続でPKのチャンスを外してしまったこと。他方、PKのピンチは1度もしのげていない中で、それが勝利を逃すことに直結してしまっていること。
本当に・・・またか、と。
それでも、ここにおいてはあくまで同点であり、引き離す勝ち越しゴールでもって再びリードを奪うことさえできれば問題なかった・・・はずだったのですが。
最終盤、最後まで攻勢に出てはいたカターレであったものの、ついにスコアは動かせず。
結果、ドロー決着。また、勝てませんでした。

不振にあえぐチーム同士の対戦。それでも勝利し、活路を見出さねばならなかった試合。
けれども、双方ともに勝利は得られず。
結果、延期となってしまって以降にかけられた呪いを解くことは、出来ませんでした。
八戸にとってみれば、ポジティブに考えたならば、予期せぬアクシデントは痛手としても、そこで挫けなかった。流れからの得点ではないPKとはいえ、しっかりと追いつき、連敗を阻止。アウェイで勝ち点1を持ち帰ることに成功。
一方で、カターレ。
せっかくの先制ゴールがフイ。また、PKが足を引っ張るパターンで勝利を逃し。ホーム連戦という優位を活かせず、またもやファン・サポーターの期待に応えられず。
負けなかったから良しとはならない結果。
さらに、中2日ですぐに次の試合。ホーム連戦とはいえ、コンディション的不利は否めず。

いまだ、反転攻勢は成し遂げられず。
苦境は、続きます。
コメント
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