悪夢のような4連敗の流れを断ち切り、満点とは言えないまでも、それでもしっかりと勝ち切ってみせた前節。
連続アウェイ戦として中3日で迎える今節、パナソニックスタジアム吹田でガンバ大阪U23と対戦します。
4連敗は、無かったことになどできないけれど。
まずは今節勝利を挙げることで2連勝、さらに続けていくことで、失ってしまった自信を取り戻す流れを確かなものとせねばなりません。
メンタルの弱さが故に連敗を喫してしまった苦い教訓。それがあるからこそ連勝ができる―――そんな強さを身につけねばならない。
そのための、今節。
あえなく敗れて、前節はたまたま運が良かっただけ、なんてことにしてはならないのであって。
必然的な勝利を挙げるために。そう、終わってみれば完勝だった、と言い切れるような、そんな強さをみせつけねば。
出来ないことをやれと言っているわけではありません。
出来るか出来ないかではなく、やるかやらないか。
ならば、やるだけです。
ガンバ大阪U23との前回対戦は、第15節のホーム戦。9月12日というから、ちょうど1か月前のこと。わずか1か月前、と言ってもいいかもしれません。
そのときには、前半に挙げたオウンゴールによる得点のみで1-0で勝利。
勝ちはしました。前の試合・讃岐戦の勝利に引き続き勝ったということで、シーズン初の連勝を成し遂げた試合です。
しかし・・・。
讃岐戦に続き、そのガンバ大阪U23戦もまた、内容的には負け試合でした。
そして、そんな内容が伴ったとは言えないなかでの2連勝から・・・そのツケを払わされた、とでも言わんばかりの、悪夢のような4連敗で倍返し。
それらが、たった1か月の間の出来事だった、というから、なんとも・・・改めて、過密日程となっている今シーズンの妙というものを思い知ります。
ガンバ大阪U23戦でもそうでしたが、続くセレッソ大阪U23に敗れたことによって、それまで積み重ねてきた自信が打ち砕かれたかたちとなりました。
U23どころか、U18か?というくらいの選手を含む編成のチームにしてやられてしまった、こちらの強さを発揮できずじまいにおわってしまったという屈辱。
いかにJ1クラブの選手とはいえ、プロの舞台での経験に浅い、高校生を含む若手選手に、実質的に敗れた、実際に敗れた。
そして迎える、今節。
経験の浅い若手ならなんとかなるだろ、と軽んじる者など、いないでしょうが。
しかし、軽んじないからこそ、それが逆に重荷となって力を十全に発揮できない、ということもあり得るわけで。
もし、ここであえなく敗れてしまうことがあったなら。
「高校生相手に、プロとして恥ずかしくないのか!」という叱責、誹りは免れないでしょう。
そういったプレッシャーを跳ね返すことができるか?
相手だけでなく、自分たちの力を信じてやりきることができるか?
そう、相手もさることながら、自分たち自身との戦い、といった側面もあるでしょう。
そこで、いかに勝ち切るか。自分たち自身の力を信じ切れるか。
これまでの積み重ね、その真価が問われる試合となることかと。
前節より中3日。ターンオーバーの有用性には疑問符がついている状況ではあるものの。
それでもやはり、コンディションの見極めをしっかりとしつつ、より勝利に近づけるような起用をせねばならないのは言うまでもなく。
そんななかで、誰がスタメンとなるのかは難しい面もありますが。
期待したいのは、平松。
前節は途中出場。疲労も比較的少ないということで、スタメン起用もあるかと。
ちょうど1年前になりますが、昨シーズンの同カードで。
獲って獲られての打ち合いとなった試合で、2得点を挙げて勝利の立役者となったのが平松でした。
あのときにも感じたことでしょうが・・・やはり、名門ガンバ大阪の選手だけあって、高い個人能力を持ち合わせた選手ぞろいであることは、確か。
そんななかでも、自分のやるべきことをやりきった。それゆえの2得点。
今一度、思い出してほしいです。自分が何をやらねばならないのかを。
言うまでもありません。
FWとして、ゴールを挙げること。そして、チームを勝利に導くこと。
それができたのが、1年前の試合。
ならば。
その再現を成し遂げて、今回もまたチームに勝利をもたらすヒーローとなってほしい。そう願います。
先の試合でJ通算100試合出場をたっせいしましたが。
まだまだ、プロとして道半ば。そのキャリアを彩るようなゴールでもって、カターレ富山の平松 宗、その名を輝かせてほしいです。
内容を伴わない2連勝から、3連続逆転負けプラス0-3惨敗という4連敗という倍返し。
しかし。やられっぱなしでいいのか?いいわけがない。
やられたら、やり返す。
4連敗の倍、8連勝・・・いや、それ以上で。
まずは、今節勝利での2連勝から。
できるかどうかじゃない。やるかやらないか。
やるんだ。
相手に負けないのはもちろんとして。自分たち自身の弱さに、打ち克つ。
弱いメンタルに決別し、勝ち切る強さを!!!
アウェイ2連勝を、ホームに持ち帰れ!!
必ずや、勝利を!!!
勝たれ!!!富山!!!!!