行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

集中力を途切れさせずしのぎ、勝ち切る!連敗脱出に成功 藤枝MYFC戦

2020-10-08 19:26:57 | カターレ富山
2-1で勝利!
苦しい試合でした。これまでの流れからすれば、あるいは我慢できずに崩れ、敗れていたことも有り得た試合。
しかし、そうはならなかった。
最後の最後まで集中力を途切れさせず、追撃を振り切っての勝利。
4試合も続いた連敗に終止符を打ち、待望の勝利を挙げることが出来たカターレ。
前回対戦に続き、藤枝戦2戦2勝を達成。アウェイの地で、しっかりと勝ち点3をもぎ取ることに成功したのでした。

前節より中3日。鳥取戦では3バックを採用したものの、奏功せず。今節の藤枝戦では4バックに戻し、CBに今瀬と林堂、SBに川﨑と末木という組み合わせとなりました。
GKは引き続き勘太が担当。ボランチには稲葉と花井。サイドに椎名と柳下、前線には宮城と大野が入りました。
昨シーズンのアウェイ戦に続き、今節もまた雨の影響を受けながらの試合となった藤枝戦。平日水曜日の17時キックオフで執り行われました。

試合は序盤から両チーム鍔迫り合いといった展開。
それでも、敗れてしまった前節・鳥取戦と比較したならば、見てわかるほどに改善されていることがうかがえました。
確かに、相手を圧倒するような迫力でもって押し切る、という攻めが理想とするならば、それには遠い印象ではありましたが。
とはいえ、ひとつひとつのプレーには、前節のそれに比べたならば、あきらかに向上が見られ。攻守の切り替えのスピード、ボールを持った相手へしっかりと詰め寄ることを徹底など。
そんななかで。
ピッチの右からの攻めでファウルを得てFKを獲得、というシチュエーションが続くことに。
ここまで、セットプレーからの得点をチームの強みとしているカターレに対し、セットプレーからの失点の多さが足を引っ張っている感のある藤枝。
カターレとすればそこを突いていくべきなかで、まさにそういった状況がつくりだされていくことに。

そうしたなか、26分。まさに、右からのFKという場面。
ゴール前の密集で、柳下が倒されたところでホイッスル。PK獲得となりました。
2試合連続でPK。前節は同点のチャンスを失敗でフイにしてしまったこともあるだけに。勝利に向けて、連敗脱出に向けて、どうしても欲しい先制点。その絶好のチャンス。
しかし。
キッカー大野が正面に蹴り込んだボールが、横っ飛びしたGK杉本の足に当たって阻まれてしまうことに。
またしても・・・またしても、失敗。
いやがおうにも、チャンスを逃したツケを払うがごとくに敗れてしまった前節が思い出されました。
ここで気落ちしてしまったならば、同じことの繰り返し。
ならばこその、気持ちの強さが求められました。

すると、またしても右からのFKという場面が。
36分、花井のキックがゴール前の密集に放り込まれると、パンチングでクリアできなかったボールがオウンゴールを誘うことに。
嫌なかたちで絶好のチャンスをフイにしてしまった一方で、意外なかたちでの先制ゴール。
思えば。この一連の連敗の前に勝利した試合、ガンバ大阪U23戦の決勝点が、オウンゴールによるものでした。
必ずしも理想的なかたちで決まったものではないにせよ、それでも。
勝つために必要なのは、どんなかたちであれ、得点。
それでも、リードしたから安心というわけでは、決してなく。
ある意味、これはハンデだな、と。
ここで気を抜くわけにはいかない。むしろ、リードしたからこそ気を引き締めねば、と。

このまま1-0で終わるとは、どうにも思えないなかにあって。次の1点が試合の行方を左右する、ということは、両チームにとって共通の認識であったかと。
その次の1点が決まったのが、ハーフタイムを挟んだ後半53分のことでした。
花井からのパスを受けた椎名が、ペナルティーアークあたりから思い切ってシュート!
それがゴール左隅に吸い込まれ、待望の追加点を挙げることに成功したのでした。
椎名の今シーズン3得点目となるゴール。
ボールを受けた時点で、3人に囲まれた状態。そこで、一瞬でも躊躇があったとしたら、決まってはいなかったことでしょう。それを、思い切ってやりきったからこそ決まった、ファインゴール。
今シーズンの開幕戦であったホーム長野戦で、チームのシーズンファーストゴールを決めたのが椎名でした。
そのときを彷彿とさせる、今回のゴール。あの時もそうでした。今回もまた、やるべきことをしっかりとやりきる、という強い意志がもたらしたもの。
連敗脱出に向けて、チームに勇気をもたらすゴールとなったのでした。

それでも。
2-0は危険なスコア、なんて言いますが。2点のビハインドを背負った状態にあっても、そこで意気消沈する藤枝ではありませんでした。
鍔迫り合い、という状況は2点リード後も変わることはなく。
そんななか、60分。
CKのピンチから、なんとか跳ね返したものの、そのボールを藤枝に拾われ。MF姫野 宥弥が立ちはだかった柳下を股抜きでかわすと、そのまま斜めにペナルティエリア内に侵入。勢いのままにシュートを決められ、失点してしまったのでした。

2-0から2-1となったスコア。依然、リードという状況ではありましたが。
それでもやはり。「これは、ハンデだ」という認識でいました。
同点とおなじ。気を抜くようなことがあれば、やられてしまうだろうと。
もちろん、そうあってはならない。
この日、輝いていたのが宮城。
得意のドリブルで切れ込むシーンは、詰め寄られても簡単には奪われないテクニックとあいまって、確実に相手に脅威として効いていました。
直接ゴールにこそ結びつかなかったものの。
連敗中には不足していたところの、攻撃にかける確かな意志。それをしっかりと体現してみせたのでした。その心強さといったら!
ただ・・・80分を過ぎて、その宮城が足を痛めてしまい、担架に運ばれ途中交代。
やはり負傷途中交代から復帰までしばらくかかっていたこともあり、今回も心配。大事ないといいのですが・・・。

リードという認識ではなく、同点の気持ちで、試合も最終盤。
途中交代で入った武、戸高、平松らでしたが、最後までアグレッシブさを失わず。相手側コーナーでのキープなど、冷静に時間を使いつつも、攻め気を失うことはありませんでした。
なんとしても、勝たねばならない。ドローでも負けと同じ、逆転負けなど論外。その意思をプレーにぶつける選手たち。
5分あったアディショナルタイムも、気を抜くことなどなく、懸命にプレーを続けました。
そして、終了のホイッスル。
見事、勝利。実に5試合ぶりとなる勝ち点3を挙げて、連敗をストップすることに成功したのでした。

PK失敗あり、リードを詰めよられる失点あり。一方で、突き放すダメ押し点は奪えず。
持てるポテンシャルを十全に発揮できたならば、ということを思えば、それにくらべたらまだまだ、という内容。
それでも。
それでも、勝った。勝ち切って連敗を止めてみせた。
藤枝とて、決して与しやすい相手ではなかったなかで、やりきってみせた。
メンタルが課題、というなかで、そこからなにができるかが問われた試合でしたが。
内容としては、満点とはいえません。けれども、やりきった。勝ち切ってみせた。
逆境に打ち克つのは、自分たち自身の力。それを、勝って証明してみせた。
ならばこそ。
次に繋げねばならない。
4連敗は、無かったことにはできないけれど。それでも、勝つべき試合を勝ち切るメンタルでもって、戦い抜かねばならないのだから。

次節もまた、中3日でやってきます。
連敗阻止から、すぐに連勝へとシフトするだけの強さを!
今節の勝利を糧として、バネとして、飛躍を遂げねばなりません。
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