行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

「石田劇場」で逆転勝利!  ヴァンフォーレ甲府戦

2009-05-19 06:54:50 | カターレ富山
ヒデが待望のJ初ゴールで追いつき、PKを決めて逆転勝利という、まさに「石田劇場」でした。
上位の甲府にアウェーで競り勝ち、今季6勝目。
怪我人続出というアクシデントにも負けることなく、勝ち点3という結果を、しっかりと残してみせました。

前節、ベガルタ仙台に一方的にやられてしまい、完敗。そこから立ち直るべく起用されたのは、間にあった京都との練習試合で結果を残したヒデでした。
開幕戦でPKを外して以降、ノーゴール。最近ではスタメンはおろか、ベンチからすら外れていた彼が、今節では、なんと本職のFWではなく2列目、MFとして出場となりました。
一方で、攻撃の軸である上園に続いて、要となる朝日、ハセまでもが怪我で離脱という事情があってのことだっただけに、複雑といえば複雑だったのですが。正直なところ、「大丈夫なのか?」と思ったものです。
それでも、ここ最近の松下や野嶋にしても、“調子の良いメンバーを積極的に使う”という監督の方針があり、それに選手も応えてきただけに、今節その役割を担うのがヒデとなった、ということだったのですが。

試合の方は、開始2分で先制を許すという、最悪の立ち上がり。
否応なく前節の悪夢が蘇り、序盤は甲府にペースを握られる苦しい展開に。そんななか奮闘していたのが敬介。持ち前のスピードで駆け回り、相手にプレッシャーを与えていた・・・のですが、その敬介までもが前半のうちに負傷退場という、どうにもこうにも危機的状況に追いやられてしまいました。

しかし。
立て続けに失点してしまい、前半で勝負が決してしまった前節とは違い、この日は追加点を許しませんでした。敬介に代わって入った桜井くんも、前回出場から期間があったのを感じさせないほど、しっかり集中していたと思います。そして、そのまま1点差で前半を終了。
迎えた後半開始直後となる48分。思い切りよく放ったヒデのシュートがゴール左隅につきささり、同点に!
相手にとっては、それこそ仙台のように前半のうちにケリをつけておけば、というところだったのかもしれません。そのままに後半に入って、集中し切れていないところに決めた、ものすごく効果的な同点弾。
この得点が勇気を与えたということでしょうか、前半に比べて、チーム全体の動きが目に見えて良くなっていきました。逆に、動揺したということか、だんだんとプレイが雑になっていった甲府。その極めつけとばかりに、ペナルティエリア内でファール、PKを献上してくれました。
そして・・・そのPKを得て、キッカーとなったのがヒデ。否応なく、開幕戦で失敗してしまったことが思い出されました。というより、それ以降PKを得ることが1度もなかったにもかかわらず、このタイミングで、またヒデに回ってくるとは。巡り合わせというかなんというか・・・。
とはいえ、その失敗を振り払うかのように、今回は見事に決めて逆転に成功!その後も集中を切らさずしのぎきり、上位の甲府から、アウェーで勝利をおさめました。

今節のヒーローは間違いなくヒデ。久々の先発、いつもと違うMF起用という条件でも臆することなく全力でぶつかっていった結果が出たというところでしょうか。
今節を見ていても、やはり個々の能力では明らかに甲府の方が上でした。それに対し、組織力+αで対抗したカターレ。
+αとはつまり、好調の選手を積極起用する監督の慧眼、そして実際にそれに応えて結果を出す選手の頑張り。おそらくは、「ベストメンバーじゃないから苦戦も仕方ない」とか、「上位相手だから勝てなくても仕方ない」というようには誰も考えていない、ということなのでしょう。

これで、8位返り咲き。
確かに、怪我人続出は痛すぎるし、前節の大敗のように、簡単に実力差を埋めることはできません。それでも、そこからでもなんとかしようという気概がある限り、そう簡単に崩れないようにも思います。
J2への調和は、確実に成されています。これを維持していけるかは、相手のみでなく、自分たち自身との戦いでもある・・・そんな気がします。

第15節  ヴァンフォーレ甲府戦

2009-05-17 10:38:37 | カターレ富山
大敗してしまった仙台戦から1週間。
なんというか、このところの過密スケジュールに慣れていたせいか、その1週間がやたらと長く感じました。
悪いイメージを吹っ切り、気を引き締め直すにはちょうど良かったと思いたいところです。

アウェーの地で対戦するのは、ヴァンフォーレ甲府。
開幕直前の練習試合で引き分けて以来の対戦。もちろん向こうも100%のチカラを発揮してはいなかったのでしょうが、あの試合の意義は大きかったとみて間違いなかったでしょう。
新潟との練習試合で完膚無きまでにうちのめされ、その後はJFL勢にも勝てないわ、離脱者は続出するわのネガティブ要素満載だったキャンプ。「ほんとにJ2でやれるのか?」と不安になりそうだったところを、その甲府との練習試合で勝てなかったまでも成果を出して、悲観することはないと示して見せました。
もし仮に、あの試合で無様にやられながら開幕を迎えていたなら、現在の成績とはならなかったのではないでしょうか。


今度はリーグ戦として、相手も本気でかかってきます。
甲府は現在4位、3強に食いついていくためには負けられない1戦と位置づけてくることでしょう。

総得点はカターレの14に対して16、総失点は11に対して10と、得失点に関してはほぼ互角。引き分け数も同じ4。違うのが、向こうが3勝多いということ。
タイプとしては似たチームかもしれませんが、それでも、相手は勝ちきる強さを持っている。そこを、どうやって勝ちに行くか。
まずは、なにはなくとも失点しないことに尽きるでしょう。
ここまで、逆転勝利はわずかに1度。それも隙を突いたかたちで、リードを保とうと守りを固めてくる相手をはね除けるチカラは、残念ながらまだ無いといえるでしょう。3点リードされてしまったのち、1点も返せなかった前節のこともあります。さすがに2戦続けて同じ失敗はしないと思いたいですが、とにもかくにも、まずはリードを許さない、と。
首尾良く先制できればよいですが、そうもいかないなら、とにかく1点勝負に持ち込むこと。辛抱強く守りながらチャンスをうかがい、後半にも走り負けないという、良いときのパターンにはめることができれば、ぐっと勝機も近づくというものでしょうから。

なすすべ無くやられて大敗した前節。それを引きずらないだけの強さを発揮できるかどうか。まだまだシーズンは長いとはいえ、だからこそ、簡単に連敗などしてはなりません。
必勝を期して、勝たれ!富山!!

3失点で完敗・・・  ベガルタ仙台戦

2009-05-12 06:34:31 | カターレ富山
そりゃ、確かに3連勝中でした。
そりゃ、確かに4連続完封中でした。
そりゃ、確かに5戦負けなしでした。
そりゃ、確かにこのまま連勝が続くわけはない、そのうち終わるとは思っていました。
そりゃ、確かに相手は6連勝中、昇格を狙う強豪でした。

それでも・・・やはり、負けは悔しいです。
この完敗という結果と、どう向き合うか。
経験の浅さが一因であることは否定しないものの、「強豪チーム相手だから仕方ない」では、次につながらないのだから。
これまで積み重ねてきた自信というものは、これ1回で無かったことになるのか? 否。断じて否。
敗戦を乗り越えてこその、自信でしょうから。

試合開始から1分もしないで失点してしまうという、ホーム開幕戦となった愛媛戦を彷彿とさせる展開。
堅守がウリのチームがいきなりビハインドを背負う、しかも相手は自分らをあらゆるところで上回るチーム・・・はっきりいって、最悪の出だしとなりました。
そして、気持ちを立て直す余裕のないまま、11分に追加点。反撃の糸口が掴めないままに焦りが募る36分に、ダメ押しの3失点目。

シュートは相手の9本を上回る13本を放ちながら、無得点。というより、相手にボールを持たされ、走らせられる展開だったかと。
向こうとしてみれば、きっちり守りきればそれでよいという省エネなゲームだったならば、「後半に相手の運動量がおちたところを狙う」というパターンに持ち込めるはずもなく。
そのシュートにしても、相手を動揺させるような際どいものはなく、脅威を与えることもできませんでした。
相手の方も、無理をしないでやり過ごすことを徹底していた、というか。2人も故障してしまったアクシデントもあったからでもあるのでしょうが、もし本気を出して点を獲りに来たら3点どころではすまなかったはずのところを、無失点でいなすことに費やされたというか。きついGW連戦の最終戦を、消化試合としてやり過ごされた、と言っても、あながち過言ではなかったかと。

好調の強豪チームを相手にするには、実力も経験も、すべてが足りませんでした。
しかし。
先にも書きましたが、だからといって、仕方がないでは次につながりません。
苦しい試合なら苦しい試合なりになんとかする術というものを身につけなければ。
とはいえ、いきなり技術的なものが向上するわけもなく、そのあたりは経験を積んでいくしかないのですが。
ただ、気持ちの部分は、今すぐにだって改善できます。そう、まずは、これで2回目となってしまった「試合開始直後失点」を、もうこれ以上繰り返すな、と。そして、過去2回あるロスタイム失点負けも、これ以上繰り返すな、と。

次の甲府戦まで1週間。
数日おきの連戦だったこれまでに比べたら、余裕のあるほうかと。そこで、どう立て直すか。
敗戦を糧にできるかどうかが試されます。

第14節  ベガルタ仙台戦

2009-05-10 02:42:09 | カターレ富山
GW連戦の締めくくりにして最大の決戦となる、ベガルタ仙台戦です。
順位は3位ながらもここ最近で6連勝とは、今がいちばん旬なチームと言えましょう。チーム新記録となる7連勝がかかっていることもあり、モチベーションは非常に高いとみて間違いないところ。連戦の疲れなぞどこ吹く風、という調子で乗り込んでくるのではないかと。
今こそ、カターレの真価が問われます。


まさに、正念場という言葉がふさわしいのではないでしょうか。
札幌戦では、ダニルソン・クライトンが出場していませんでした。セレッソ戦ではカイオが欠場し、代わりの柿谷がふるわなかった。そして、激しい風雨に助けられた格好。
前の試合から連続でホーム戦ということで、移動の疲れがないという有利が、あるにはあります。しかし、これまでの実力チームとの対戦ほどには相手のマイナス要素はありません。むしろ、キャプテン上園が欠場することが見込まれていたりと、こちらが不利なくらい。
そんな状況で、連勝中の絶好調な相手との対戦にあたり、はたしてどれだけやれるのか。
リーグ1、2を争う失点の少なさを誇るチーム同士としての対戦でもありますが、格上仙台相手にも、4連続完封中のディフェンスは通用するのか。
キビシイ戦いとなることは間違いないでしょうが、だからこそ、気持ちをしっかりと持たなくてはいけません。高い実力を見せつけられるでしょう。失点もするかもしれません。かといって、そこであっさり心が折れたりしていた日には、この試合だけですまないほどのダメージを負いかねないのだから。

何より必要なのは、「勝ちに行く」という強い意志。全力でそれをぶつけて引き分けなら仕方ないところでしょうが、いいところなく防戦一方、そのうち負けなんてのは願い下げです。
今シーズン序盤に比べて明らかにチーム状態が良くなってきていますが、以前と今とでなにがいちばん違うかといえば、やはり攻撃の意識の高まりに他ならないでしょう。
いかに相手がリーグトップの防御力だとしても、攻めの姿勢を忘れることなくゴールを挙げないことには、勝つことができないのだから。

強敵といえど、ひるむことなく戦い抜け!! 勝たれ!富山!!

気持ちの入った試合で3連勝!  ロアッソ熊本戦

2009-05-07 00:15:24 | カターレ富山


大勝した栃木戦から中2日。
さすがに疲れはあったし、引き分けも覚悟していたところ。しかし、勝ちきってみせて3連勝&4連続無失点。
通算5勝4分け4敗で、今シーズン初めて勝ち星が先行しました。

試合開始前のこと。
この日はGWということで帰省していた弟と一緒にスタジアムに来たのですが、その弟に訊かれました。「(選手の中に)富山のひとってどれくらいいるの?」と。
この日が初観戦で、かつチーム事情に明るくない弟にとっては、富山県のチームというからには、地元出身者というものに興味があったようで。会場で配られている応援ボードの選手顔写真を指しながら、「この小田切ってのと、石黒・・・あ、富一出身で、高校サッカーの大会記録持ってたんだけど。」と、説明してやることに。
「あと、この野嶋っての。立山町出身。」

そんなやりとりがあったこともあり、ベンチ入りメンバーに野嶋の名があったときには、「お!?」と思いました。
今季初ベンチ入り・・・というか、ベンチ入りそのものがかなり久々。(昨年後期第14節以来。出場は後期第13節以来)
前節では、同じく初出場だった松下がゴールを決め、見事起用に応えてみせました。その前でも、ミョンヒも、トミーも、初出場初ゴールを決めていたっけ。
今回も、レギュラー外からの抜擢に対し、不安より期待の方が大きかったのは確か。

その野嶋が、やってくれました。
後半36分にJリーグデビューとなる出場機会を得たのですが、その交代から僅か1分後・・・というか、1分経っていなかったのでは?とにかく、ファーストタッチでいきなりゴールを挙げ、そこまでの「あまり点のとれるにおいがしない」という雰囲気を一気に吹き飛ばしました。開幕戦以来となる5000人オーバーとなった観客は、超盛り上がり!!
そのゴールが決勝点となり、見事に勝利。なんていうか・・・起用に応えるのもここまでくると、すごいとしか言いようがないというか。まさに「楚輪マジック」。

たしかに、相手の熊本は5得点を挙げているFW木島、元日本代表でチームの要である藤田を休ませて若手主体というチーム編成。ベストメンバーではありませんでした。
しかし、だからといって勝てるほどこちらは強いチームとも言えず、連戦での疲労もたまっていた状態。さらに、休ませる意図でなくキャプテン上園がけがで不在という陣容。
苦しい戦いでした。しかし、勝って結果を残しました。引き分けで勝ち点1でもやむなし、という試合で、勝って勝ち点3を得た。ここは、やはり大きかったかと。
今季目標に掲げている、Jレベルへの調和。それに対する、選手たちの高いモチベーション。着実な進行が感じ取れる内容だったように思います。

シーズンの約4分の1が経過した時点としては、予想外の大健闘。
このGW連戦においては、多分に日程に助けられているところもあります。
しかしながら。「いちど積み上げた勝ち点は、減らない。」
これから先、苦しい場面も何度となく出てくることは間違いないでしょう。しかし、きっとカターレ富山はやってくれる!
次の試合は中4日で、同じくホーム戦。まずはしっかりと休み、ベストの状態にもっていくことを、そして、やはり次も勝ってくれることを期待します。


おまけ

Jリーグ1億人キャンペーンのプレミアムカードの富山版は、J初勝利写真でした。(写真上は共通柄、下が富山版)