教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

外科医ピンチ 過酷勤務、伸びぬ報酬…若手離れ深刻

2009年08月19日 12時25分53秒 | 受験・学校

外科医ピンチ 過酷勤務、伸びぬ報酬…若手離れ深刻
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(写真:産経新聞)
 『産科や小児科の医師不足が叫ばれて久しいが、ここ数年、“花形”ともいえる外科医の減少が目立っている。長時間に及ぶ手術や当直など勤務状況が過酷であるにもかかわらず、報酬はそれに見合わないことなどを嫌い若い医師の外科離れが進んでいるという。こうした状況を懸念した医療関係者は、NPO法人「日本から外科医がいなくなることを憂い行動する会」を発足させた。外科医を増やすための情報発信や待遇の改善を国に訴えていくという。
  [表でチェック]日本の病院勤務医と診療医師(開業医)の給与比較

 ■じわじわ減少
 厚生労働省の調査によると、平成18年までの10年で医師総数は約15%増え26万3540人。一方、外科系(外科、心血管外科、呼吸器外科、小児外科)は約8%減の2万6075人。これまで医師不足が指摘されてきた産婦人科(産科、婦人科を含む)の約6%減よりも減少幅が大きい。一方、小児科は約10%増えているものの医師不足は深刻だ。産科と小児科の「医療崩壊」の陰で外科医の減少が進行していたのだ。 外科医の中でも29歳以下の若手医師数をみると、16年の医師数は2184人で、8年の調査に比べて1000人以上も減少している。若手の「外科離れ」が目立っている。
 外科医の大多数が加入する日本外科学会の新規会員数も昭和60年以降減少傾向にあるという。平成20年の新規会員は前年に比べ78人少ない832人だった。同学会は「このままでは近い将来、深刻な外科医不足が起こることは避けられない」と危機感を強める。
 ■6割、当直明け手術
 同学会が外科医1276人を対象に実施した18年の調査(複数回答)によると、外科医が考える志望者の減少理由として、「労働時間が長い」(71・9%)がトップ。これに「時間外勤務が多い」(71・8%)、「医療事故のリスクが高い」(68・2%)、「訴訟リスクが高い」(67・3%)、「賃金が少ない」(67・1%)が続く。 調査を行った大阪大学の門田守人(もんでん・もりと)副学長は「医学の進歩により手術が高度化し、医師一人にかかる負担は重くなっている」と指摘する。 同学会が18年に実施した調査(1355人回答)の結果は、過酷な勤務実態をあぶり出した。 「当直勤務明けに手術に参加しているか」との問いには、31%が「いつもある」と回答。「しばしばある」も28%にのぼり、約6割が当直明けに手術をこなしているのが現状だ。 門田副学長によると、病院に勤務する外科医の週平均労働時間は労働基準法が定める時間を大幅に上回る69時間。一方、診療所の医師は48時間。しかし、病院に勤務する医師の収入は診療所の医師に比べ約2分の1にとどまっている。 また、治療結果に不満を持った患者が訴訟を起こすケースが産科に次いで2番目に多く、リスクを伴う治療を避ける萎縮(いしゅく)医療を招いているという。
 ■「崩壊前夜」
 7月10日に開かれた「行動する会」の発足式では同会監事で東北大病院の里見進院長が「今は40代の医師が支えているが、外科医療は崩壊前夜だ」と現状を説明した。国は21年度から医学部の定員数を増やしている。しかし、門田副学長は「外科医が一人前になるには10年以上かかる。その間、外科医不足を解消するためにすべきことは多い」と指摘する。 門田副学長は解決策として、(1)勤務環境の整備(2)労働内容に見合った報酬の実現(3)医療事故が起きた場合、因を究明する医療版事故調査委員会の早期設置-などを挙げている。』
お医者さんなら、誰でも外科医はなれると言う訳では有りません。手先が器用で、利き腕に以外の手も自由に使える器用さ、どんな状況でもの時でも冷静沈着な判断が出来る性格に体力と精神力が必要だそうです。手術経験が豊富で無いと外科医として患者を救えません。直ぐに外科医養成するのは不可能です。ゴッドハンド、神の手を持つ外科医になるには、手術の長年の経験と研鑽が必要と思います。手術好きの先生でないと外科医は務まらないと思います。
飯より、手術が好きだと言う外科医の先生も未だに居られますが。
科学者として目、御自分の診断に間違いがなかったと実証されている面も有ると思います。
年を取り老眼になられると手術もしにくくなり大変と聞きます。
手術した自分の患者さんが心配で徹夜で病院に泊り込んだ総合病院の外科医長も居られました。外科医の先生は、手術が多い分医師としての責任も重いと思います。
患者の命を預かる一番責任が重い仕事をされているのが、病院の外科医の先生と思います。
外科医だけでは、手術は成功せずにチームスタッフも不可欠です。
医学部で外科医を目指す若い先生の希望者が減らないように勤務時間や勤務環境の改革や報酬の見直しを実験して欲しいと思います。医療現場の過酷な勤務状況を改善すればお医者さんや看護師による医療現場での事故も今より少なくなるのではないでしょうか。

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