◆東京電力福島第1原発から20キロ圏内の川内村の住民92人を対象に初めて行われた一時帰宅に当たり、菅直人政権が、住民92人に対して、バスが出発する間際に「警戒区域が危険であることを十分認識し自己責任において立ち入ります」などという文言の入った「同意書」に無理矢理サインさせて提出させていたことが判明し、多くの国民から「菅直人首相のやり口は汚い」と猛烈に顰蹙を買っている。確かに福島第1原発大事故の「事故責任」を負っている政府と東京電力が、被害者である住民92人に「自己責任」を求めるのは、理不尽であり、菅直人首相が好きな言葉で言えば「不条理」の極みだ。踏んだり蹴ったりされている住民は、実に哀れで、かわいそうとしか言いようがない。
テレビ朝日の午前11時25分からの番組「スクランブル」でコメンテイターの川村晃司解説委員が、この問題を取り上げていた。「東京電力が原発事故を起こしておきながら、被災者に自己責任を求めるのは、無責任だ。憲法25条の『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』という規定に反しており、憲法違反だ」と怒りに満ちた厳しい批判をしていた。しかも、この同意書には、「名宛人」、つまり、だれに宛ててのものかが、明示されていなかった。この点についても、川村晃司解説委員は「だれも責任を取ろうとしていない表れだ」と非難の声を浴びせていた。川内村の遠藤雄幸村長は、「政府は、すべての責任を現地の市町村に押し付けてくる」と怒り心頭の様子だった。
◆言うまでもなく、同意書は、東京電力福島第1原発からの避難を指示し、一時帰宅を認めた菅直人首相である。これは紛れもない事実である。同意書の名宛人、すなわち提出先は、「菅直人首相」である。
提出先を明示しなかったのは、どこまでも責任を負おうとせず、逃げ腰で無責任な菅直人首相と、何事も裁判(法廷)に持ち込まれることを嫌う弁護士の枝野幸男官房長官の考えそうな「悪知恵」である。「国務大臣、国会議員」にも課せられている憲法99条「憲法尊重養護の義務違反」は、明らかである。
菅直人首相は、番記者のぶら下がりを避け、記者会見でも丁寧な説明もせず、「逃げ菅」の本領を発揮し続けている。その結果、国民との距離がどんどん広がり、かつ、独断専行が目立ち、ついに「独裁政治」ともヤユされ始めている。これは、「クリーン、オープン」を掲げて政権交代したはずの民主党の党是に反する行為である。日本経団連の米倉弘昌会長から「思考過程がブラックボックスだ」と批判される所以であり、菅直人内閣の支持率低下が民主党支持率低下を招くのは、だれの目にも、これまた明らかである。
◆政府が「同意書」にサインさせて提出させていた顛末については、産経ニュースが5月11日午前2時14分、「一時帰宅に政府関係者「最大のミッション」興奮気味」という見出しをつけて、以下のように報じているので、引用しておこう。
「〈「自己責任」同意に不安と不満〉『2時間はあっという間だった。もっと持っていきたいものがあったのに』-。東京電力福島第1原発から20キロ圏内の川内村の住民92人を対象に初めて行われた一時帰宅で、慣れない防護服を着用し、短時間で家の整理や貴重品の持ち出しなどを行う難しさが鮮明になった。また、同意書の提出を求めた国への不満も相次いだ。午前9時、避難先の郡山市などから住民が集まった川内村村民体育センター。出発前に大きな問題になったのは『同意書』の提出だった。『警戒区域が危険であることを十分認識し自己責任において立ち入ります』この文言をめぐって、男性住民が国の担当者に問いただした。担当者は『リスクを承知していただいたので、立ち入りということです。恐縮ですが、ご誓約を』と説明。会場の一部からは不安の声も上がった。政府現地責任者の池田元久経済産業副大臣は取材に『自宅内でけがに気をつけて行動してほしいという程度の意味』と話したが、川内村の遠藤雄幸村長は『センスの悪い文章だ。次からはやめてもらいたいな」と不快感をあらわにした。住民にとって幸いだったのは、この日の天候。曇り空で気温もさほど上がらなかったため、全身を包む防護服やマスクも戻ってきた住民からは『それほど暑くなかった』という声が多かった。政府は冬や夏に備え、防護服の軽装化も検討している」
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本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
小沢一郎元代表が、いよいよ狼煙を上げ、「自民党清和会」と全面対決へ、菅直人首相は、三井、三菱、住友の旧財閥系財界人から「行儀が悪い」としっぺ返し、退陣を迫られる ◆〔特別情報①〕
小沢一郎元代表が5月15日から、「いよいよ狼煙を上げる」という情報が永田町界隈で流布されている。それも、直接のターゲットとして狙いを定めているのが、「自民党清和会」だという。
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『平成動乱 小沢一郎の野望』1993年9月25日刊 終章 新聞・テレビ報道を裏読みする12のポイント
ポイント12 野次馬・観客席
日本人は、お祭りや事件・事故、火事場さわぎが三度の飯よりも大好きだ。連合政権VS自民の「権力闘争」をおもしろがって見ている。
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→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.109第七章 シオン長老會議
前回からの続き
千九百三十三年(ヒツトラー登場の年)の六月二十六日瑞西國ユダヤ協會及べルンのユダヤ人組合は訴訟を提起し・テオドル・フリッツ氏の発行した「シオン團の議定書」は文字通りの廃品であるから爾今発行禁止の命令を発布することを請求。訴へられたのは「瑞西國民戦線」及ハイマートウエール」の五名である。
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