2012年12月20日 (木)
いま議員会館は、哀しい引っ越しのシーズンです。
22日までに落選した議員が退去しなくてはならず、
23日以降に当選した議員が入居を始めます。
昨日・今日あたりは落選者の退去のタイミングなので、
物悲しい雰囲気の引っ越し作業が行われています。
明日は我が身だと思えば、悲痛な気持ちもわかります。
勝敗は兵家の常ですから、選挙戦を戦っている以上は、
勝つことも負けることもあります。当然のことですが、
やはり気の毒です。特に優秀な議員が負けると残念です。
選挙の優劣と、議員としての優秀さや真摯さは別物です。
民主党他の優秀でまじめな議員も何人も落選しました。
さいわいみんなの党は、現職議員は全員再選でした。
他方、私の新人時代の同期当選者が多数復活しました。
3年3か月の浪人生活を経て、何人かの親しい元議員が、
今回の総選挙で再選されて復活してうれしいです。
2005年の郵政解散のときに大量当選した新人議員は、
当時「小泉チルドレン」と呼ばれ83名の大勢力でした。
その後の補欠選挙の当選者2名をあわせ85名いました。
その中で杉村太臓氏が、問題発言で有名になってしまい、
当時「小泉チルドレンはバカぞろい」という印象を持たれ、
いろんな意味で苦労をした記憶があります。
2009年の衆議院選挙では85名の新人議員のうち、
わずか10名ほどしか再選されませんでした。
その後に参議院議員に転出した人も5名ほどいます。
そして今回の衆議院選挙では「小泉チルドレン」同期組が、
40名近くも衆議院議員として再選されています。
3年3か月の浪人を経て戻って来た議員が30名ほどです。
大雑把にくくるとこんな感じです;
05年の衆院初当選組: 85名
09年に衆院再選組: 10名(3期連続当選)
10年に参院転出組: 5名
12年に衆院復帰組: 30名
85名のうち45名は国会議員として活動しています。
半分近くにはなりましたが、意外と生き残っています。
亡くなった人もいれば、タレント(=杉村氏)になり、
政界から足を洗った人もいます。
今後、3年浪人していた人たちがどういう行動をとるか、
興味深く思っています。7年前と同じような主張をして、
構造改革路線に戻そうとするのか、今の流れに乗るのか。
7年前に郵政民営化を叫んでいた自民党議員の多くは、
郵政再国有化路線にあっさりと転んでしまいました。
当時「小泉チルドレン」と呼ばれた人たちも同じように、
あっさりと構造改革否定路線に乗るのでしょうか。
政治哲学とか、政治思想とか、勉強していない人ほど、
あっさり方向転換する人が多いように感じます。
勉強不足の節操のない議員は誰か注視しておきましょう。
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