アブラチャンの花かと思いましたがどことなく違うようです。枝を手繰り寄せてみると花に柄がないのでダンコウバイと分かりました。ダンコウバイは私の住んでいるあたりにはなく花の頃のなじみがないのでこの出会いはかなり新鮮なものでした。
別の場所です。アズマネザサが茂る一角に黄色い花をパラパラと見せる樹がありましたから正体を調べに近づくとどうやらダンコウバイの雌株のようです。山道で見た雄株の花付きと幾分異なります。花の色が薄く咲き始めということもあるのでしょうが花の密度が少ないように感じます。
ダンコウバイはアブラチャンと同じクスノキ科の低木とされますが、この株は単木で株立ちにはなっていないどころか、茎の太さは20cm近くはあります。樹高も6~7ⅿはある亜高木と言ってよい大きさ。解説文からするとかなり珍しい個体になります。