森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミヤマクワガタ

2023年02月19日 | 自然観察日記
尾根の岩場に咲いていたミヤマクワガタです。いかにも高山植物のような草姿です。結構晴れていた日でしたから青空と岩と花の組み合わせ。実に愛らしい。

ミヤマクワガタの花

2023年02月19日 | 自然観察日記
クワガタというのは何かを調べてみました。古来、鍬(木製)の先に付ける金具がUの字形なのですが、クワガタソウの実の形がこれに似ているのだとか。クワガタムシも角を広げるとUの字型になるのでこういう名前なのだというそうです。

ミヤマクワガタの葉

2023年02月19日 | 自然観察日記
高所に見られるクワガタソウにテングクワガタという種があります。花は似ていて区別がつきにくいのですが、葉に鋸歯がはっきりとあるかどうかで判別できます。あるのがミヤマクワガタです。

サラサドウダンの花

2023年02月18日 | 自然観察日記
とにかく呆れるほどの花数には毎回感心させられます。この樹が群生するところがあるのですが、ただただ圧倒されます。しかし、遠見尾根はそれ程の個体数がありませんでしたから花数の割には目立ちませんでした。

ミヤマアカバナ?の花

2023年02月17日 | 自然観察日記
アカバナの仲間が見られました。高山帯にあるアカバナはいくつかあってこの地域ではイワアカバナかミヤマアカバナと見当は付けてみたものの決め手がありません。柱頭をしっかり観ていないのです。こん棒状か球状かで区別がつくのですが・・。経験的にミヤマアカバナの方が赤い花が多かったようでここではミヤマアカバナにしておきます。かわいいですね。

ミヤマアカバナ?の葉

2023年02月17日 | 自然観察日記
いろいろな話があって葉の鋸歯が目立たないものがミヤマアカバナなのだそうです。個体差があって決定的な形質ではないと思いますが、この株は全縁ではないものの鋸歯は小さめ。

シモツケソウ

2023年02月16日 | 自然観察日記
ベニシモツケと言っているかもしれませんが、シモツケソウがたくさん見られました。残念ながら花が終わっているのでその色彩は示せませんが、過去の記憶だとかなり赤い花色でした。

コシジシモツケと違うシモツケソウの葉

2023年02月16日 | 自然観察日記
今回の収穫の一つにコシジシモツケとの違いをはっきりと確認できたことでしょうか。奇数複葉種ですが葉柄に着く小葉の様子が新潟で普通のコシジシモツケと異なります。小葉がとにかく多いです。コシジシモツケはこれがほとんどないかただの軸になります。シモツケソウは関東以西に分布するとされています。

イワシモツケ

2023年02月15日 | 自然観察日記
遠見尾根の自然散策路はイワシモツケを交えた様々な種が混生しています。イワシモツケに似た種にマルバシモツケがありますが、区別は簡単そうで難しいもの。分布域で区別していることが多いものです。

イワシモツケの葉

2023年02月15日 | 自然観察日記
この株の葉は丸くマルバシモツケではないかと思ってしまいます。実はイワシモツケの葉の変異はかなりあって形では混乱します。最もはっきりしているのは鋸歯の様子でしょうか。イワシモツケはほとんど鋸歯はありませんが、マルバシモツケは非常にはっきりとしています。

イワシモツケの花

2023年02月15日 | 自然観察日記
花の一つ一つは難しいですが、花序全体として丸い毬状になって見えるのがマルバシモツケで、イワシモツケは崩れていて整っていませんね。分布は東北地域にマルバシモツケがありイワシモツケは中部山岳地域です。

ナメルギボウシ(オオバギボウシの変種)

2023年02月14日 | 自然観察日記
遠見尾根のオオバギボウシはナメルギボウシという変種なのだそうです。変わった名前がつけられていますが、葉が滑らかなのだそうです。急斜面にあったので滑らかさを確認していません。