- 80's Movie Hits! - 目次はこちら
■Burning Heart/Survivor
■The Eyes Of The Tiger/Survivor
from「ロッキー4 炎の友情/Rocky lV」(1985年・アメリカ)
from「ロッキー3/Rocky lll」(1982年・アメリカ)
監督=シルベスター・スタローン
主演=シルベスター・スタローン タリア・シャイア
「ロッキー3」に引き続き主題歌を担当したのはサバイバー。77年に、アイズ・オブ・マーチ、チェイスというブラスロックのバンドのメンバーを中心にシカゴで結成されたバンドだ。スタローンに気に入られて前作の主題歌に起用され、The Eyes Of The Tiger は大ヒット。グラミー賞(最優秀ロック・デュオ/グループ)を獲得するに至った。映画「ロッキー4」はいきなりこの The Eyes Of The Tiger で始まる。主題歌としてヒットしたのは Burning Heart で、ボーカリストは2代目のジミ・ジェイソンに交替しているが、僕はこの少し前のアルバム「Vital Signs」が愛聴盤だったので、こっちが好きかな。4分打ちのビートがズン、ズンと重く、思わず拳を握りたくなるような(?)曲だ。「4」のサントラには、他にケニー・ロギンス&グラディス・ナイト(Double Or Nothing)、ロバート・テッパー(No Easy Way Out)などが参加している。
「3」も「4」もスタローン自身が監督を務めた映画だが、本当は「3」で終了するはずだった。ところが”ロッキー・バルボア”の知名度が驚異的だった(全米で75%、25歳以下では95%だとか)ので、製作会社がスタローンを口説き落とした。興収面でも大ヒットとなったが、一方でラズベリー賞4部門受賞(最低監督・最低主演男優・最低助演女優・最低音楽)という快挙?も残した。
さて本編は、国旗柄のグローブがぶつかり合う冒頭から”東西緊張”を色濃く反映させた内容で、いかにもレーガン政権下らしい映画。ソビエトがプロボクシングに参戦し、米ソ親善試合が企画された。元チャンプ、アポロ・クリードが対戦相手に名乗りを挙げたが、相手のドラコは徹底した管理下で作り上げられたサイボーグのようなボクサー。ジェイムズ・ブラウンの Living In America (グラミー受賞)で華々しく登場したものの、アポロはドラコのパンチに沈められ死亡してしまう。友を失ったロッキーはモスクワでのリベンジマッチに挑むこととなる。ドラコと違った過酷な環境でトレーニングをするロッキーのバックに前出の Burning Heart が高らかに流れる。クライマックスのファイトはシリーズ屈指のド迫力で、しかも最初米国人に冷淡だったモスクワっ子が終いにはロッキーコールをする!という展開。ラストのスピーチで「俺たちは変われるんだ!」と叫んだロッキーの姿に、”米国人意識高揚”が露骨に見えてくる。
survivor-burning heart (rocky 4)
Survivor - Eye Of The Tiger
※Survivorの歌が流れる主な映画
1982年・「ロッキー3」 = The Eyes Of The Tiger
1984年・「ベスト・キッド」 = The Moment Of Truth
1985年・「ロッキー4 炎の友情」 = Burning Heart
ロッキー4 サントラ ヴィンス・ディコーラ サバイバー ジョン・キャファティー ケニー・ロギンス ジェームス・ブラウン ロバート・テッパー ゴー・ウエスト タッチ グラディス・ナイト 曲名リスト 1. バーニング・ハート(サバイバー) 2. ハーツ・オン・ファイヤー(炎の友情)(ジョン・キャファティー) 3. ダブル・オア・ナッシング(ケニー・ロギンス&グラディス・ナイト) 4. アイ・オブ・ザ・タイガー(サバイバー) 5. 戦い(ヴィンス・ディコーラ) 6. リヴィング・イン・アメリカ(ジェームス・ブラウン) 7. ノー・イージー・ウェイ・アウト(ロバート・テッパー) 8. ワン・ウェイ・ストリート(ゴー・ウエスト) 9. スウィーテスト・ヴィクトリー(タッチ) 10. トレイニング・モンタージュ(ヴィンス・ディコーラ) ★tak店長の「80年代映画主題歌のお店」はこちらから★ Amazonで詳しく見る by G-Tools |