Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

下妻物語

2013-06-13 | 映画(さ行)

■「下妻物語」(2004年・日本)

●2005年毎日映画コンクール 女優主演賞・新人賞・美術賞

監督=中島哲也
主演=深田恭子 土屋アンナ 宮迫博之 篠原涼子

 正直ノーマークでした、この映画。「神様、もうすこしだけ」を真剣に見ていた僕ですが、深キョン映画を観に行くなんて初めて。周りの人々(しかも映画通の人々)の「おもしろい」という声がなかったら、僕はこの映画には会えなかったと思う。口コミの力だね。冒頭のアニメ「あたいのバイクが火をふくよー!」から始まって、空中を浮遊する深キョン・・・そのパワフルな出だしでもうツカミはオッケー。力ずくで映画の世界に引きずり込まれた感じです。

 近頃の日本映画、映像表現の面では斬新な工夫をやってきたと思う。この映画でも使われている、手持ちのビデオカメラの画像を挿入すること、アニメを挿入すること・・・今さら目新しいことではないんだよね。でもこの映画でしか見られない独特の浮遊感と疾走感。これには観ていて幸せを感じるしかない。そう、妙に幸福な空気感があるのだ。この映画の癖のある登場人物たちのように、自分の好きなことのみに夢中になれる。それは銀幕のこちら側では、すごく難しい生き方だ。そんな現実感のなさが、この映画の魅力だと言えるだろう。深キョンやイチゴはある種ワガママ娘だけど、あそこまで貫いてみたいもんだ。現実離れした雰囲気と現実離れした人々に浮き世を忘れる・・・それができる映画なんだ。それ故に面白い。中島監督は、これが劇場映画デビュー。トヨエツと山崎努が卓球をするサッポロビールのCFを手がけた人だそうで、なるほど深キョンの空中浮遊はお手のものだった訳だ。

 ディティールの面白さもなかなかで、”ベイビーのお洋服がすべて”の深キョンに対して、周囲の人々は口々にジャスコ!。すごくジャスコに行きたくなりませんでしたか?。おばあちゃんちにあったスクーターを見て、イチゴが「すっげぇ!DJ1-Rじゃん!」と叫ぶのにウケてしまったあなたは80年代組。でもそれがVIVA-YOU仕様ってのがいいね。深キョンだけじゃなくって、映画初出演のモデル土屋アンナ嬢の大活躍も見どころ。分娩室の篠原涼子はすごく色っぽかったし、「女は人前で泣くんじゃないよ。」という小池栄子もまたカッコいい。宮迫博之の楽しそうな演技がまたよかったね。そうそう、tommyの主題歌も!。

(2004年筆)

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