三四郎
2013-09-20 | 読書
高校時代だったか。
母が「私の理想のタイプは漱石の三四郎なのよ。」と言っていた。
どんな人物なのか、その頃から気にはなっていたのだが、
当時はなかなか腰を据えて読む機会がなかった。
その言葉を発した母の年齢よりも上になった今。
三四郎に向かい合うことにした。
新しい学問に大志を抱き上京する心意気、
能動的な友人や先生たちについていくタイプ、
女性には今ひとつ度胸がない、
ちょっと生真面目な印象・・・。
なんだ、社交的なうちの父とは違うタイプなんだ。
しかし読み終わる頃には変わってきた。
友人たちの巻き起こす騒動に巻き込まれる人の良さ、
なかなか自分の気持ちを表現できない不器用さ、
故郷の親を大切に思う気持ち、
ちょっとした人の言動を気にする小心さ。
年をとってもどこか子供じみた行動をとるうちの父親にも、
どこか当てはまるところばかりが心に残るのだ。
母にとっての父。
実はそれほどハズレでもなかったんじゃないのかな。
そう思った。
母が「私の理想のタイプは漱石の三四郎なのよ。」と言っていた。
どんな人物なのか、その頃から気にはなっていたのだが、
当時はなかなか腰を据えて読む機会がなかった。
その言葉を発した母の年齢よりも上になった今。
三四郎に向かい合うことにした。
新しい学問に大志を抱き上京する心意気、
能動的な友人や先生たちについていくタイプ、
女性には今ひとつ度胸がない、
ちょっと生真面目な印象・・・。
なんだ、社交的なうちの父とは違うタイプなんだ。
しかし読み終わる頃には変わってきた。
友人たちの巻き起こす騒動に巻き込まれる人の良さ、
なかなか自分の気持ちを表現できない不器用さ、
故郷の親を大切に思う気持ち、
ちょっとした人の言動を気にする小心さ。
年をとってもどこか子供じみた行動をとるうちの父親にも、
どこか当てはまるところばかりが心に残るのだ。
母にとっての父。
実はそれほどハズレでもなかったんじゃないのかな。
そう思った。
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