1時間ほど歩いてみると、場末の庚申塔に出会うことができる。
庚申塔の主尊は、「青面金剛」像が標準的なのだが、「不動明王」であるのはけっこう珍しい。
かたちは、舟型。
手が6本で、法(宝)輪・剣・弓矢・三叉戟・ショケラ(体内に巣食う三尸虫を表現、女性の髪の毛をつかんでいる)を持っている。
上に月と太陽、下に邪鬼・三猿、よく見ると鶏の線刻が見られる。
典型的な「剣人型」の庚申塔だ。

かなり不鮮明な庚申塔もあった。
かたちは「駒型~かまぼこ型」。おそらく両手を合わした「合掌型」。
顔も手もわかりにくいが、上の月と太陽はなんとか読み取れる。
下には邪鬼がいて、その下に猿もいるようだ。

ある寺の境内でも駒型(月と太陽部分がやや盛り上がっている)の庚申塔。
これも手と顔が不鮮明だが、まるで踊っている神のようだ。
青面金剛が邪鬼ではなく岩の上に立ち、その下に三猿がいる。

最後に刻印がはっきりわかる板碑状の「角型」庚申塔。
上の月と太陽には「瑞雲」が省略され、下には三猿が刻まれている。
手には弓矢・三叉戟・法輪を持ち、両手は「合掌型」。
頭巾をかぶっている表情がいかにも怪しい。
それぞれ近在にあるにもかかわらず、形や様式もまちまちなのが面白い。
中国の民間信仰「道教」の影響力が江戸庶民の暮らしに深く根ざしているのも興味深い。
また、石工たちの自由な発想が石像に見られるのが庚申塔の醍醐味だ。
まだまだ石像めぐりはしばらく続きそうだ。
庚申塔の主尊は、「青面金剛」像が標準的なのだが、「不動明王」であるのはけっこう珍しい。
かたちは、舟型。
手が6本で、法(宝)輪・剣・弓矢・三叉戟・ショケラ(体内に巣食う三尸虫を表現、女性の髪の毛をつかんでいる)を持っている。
上に月と太陽、下に邪鬼・三猿、よく見ると鶏の線刻が見られる。
典型的な「剣人型」の庚申塔だ。

かなり不鮮明な庚申塔もあった。
かたちは「駒型~かまぼこ型」。おそらく両手を合わした「合掌型」。
顔も手もわかりにくいが、上の月と太陽はなんとか読み取れる。
下には邪鬼がいて、その下に猿もいるようだ。


ある寺の境内でも駒型(月と太陽部分がやや盛り上がっている)の庚申塔。
これも手と顔が不鮮明だが、まるで踊っている神のようだ。
青面金剛が邪鬼ではなく岩の上に立ち、その下に三猿がいる。

最後に刻印がはっきりわかる板碑状の「角型」庚申塔。
上の月と太陽には「瑞雲」が省略され、下には三猿が刻まれている。
手には弓矢・三叉戟・法輪を持ち、両手は「合掌型」。
頭巾をかぶっている表情がいかにも怪しい。
それぞれ近在にあるにもかかわらず、形や様式もまちまちなのが面白い。
中国の民間信仰「道教」の影響力が江戸庶民の暮らしに深く根ざしているのも興味深い。
また、石工たちの自由な発想が石像に見られるのが庚申塔の醍醐味だ。
まだまだ石像めぐりはしばらく続きそうだ。