キウイフルーツの収穫は毎年、霜が降りる前の文化の日・11月3日前後に行っている。今回も4日から始める。例年よりやや少ないもののほぼ順当な収穫となった。放任栽培で摘果もしなかったので大きさもやや小さい。とはいうものの、そのキウイは毎朝の野菜ジュースにリンゴやニンジンと並んでいまだに活用されている。
キウイの剪定と牽引には少なくとも4日はかかる。今回も同じくらいの日程がかかった。剪定した枝は足の踏み場がないほどその棚下に転がった。いずれ、焚き火にくべられることになったり、小さい枝はそのまま肥料になっていくので心配はない。ただし、枝がまっすぐでないのが多いので短く切ったり、運搬もいっぱいはできない。手間がかかるのが難点。
剪定を終え、空に向かっていた枝も牽引され、棚上のジャングルはとりあえずなくなった。しかし、春から夏にかけてはあっという間にジャングルが復活してしまう。キウイの生命力はありがたいことにおそるべしだ。オイラが子どものときにはキウイはまったくなかったが、昭和40年代から輸入が始まり、国内生産も急速に始まった。栄養価も効能も申し分ない食材だが、当中山間地では放任されたキウイジャングルが少なくない。以前、ボランティアでそういうキウイジャングルの剪定を手伝ったが、一日ではとてもできなかった。
キウイの次には、ブルーベリーの剪定が待っていた。ブルーベリーもほぼ放任状態だったが、時期的には野菜ジュースの主力にもなるので、剪定と肥料だけは行っている。ただし、シカがブルーベリーの葉や樹皮を食べてしまうし、ときどきイノシシが土壌のミミズを狙って荒しまわるのでやはり防獣柵をやらなくてはいけないが、なかなか手が回らない。
なにしろ、寒風の中の作業は厳しいものがある。2時間もやれば手も足も硬直して冷たくなる。強風で帽子がたびたび飛ばされる。やはり、春は待ち遠しい。