このところ、雨や突風さらには冷温などの気候変動に翻弄され、人間も植物もその変化についていけないさなかにある。先月下旬に咲き始めた河津桜も不完全なまま満開の華美を見せないまま花を落としてしまった。
満開にするべきかどうか、さんざん迷ったあげく満開になる前にタイムアウトとなったようだ。今はもう、葉桜となっている。わが家には、この河津桜と八重寒緋桜が3月20日ごろに満開となり、八重桜の「ショウゲツ」が4月20日ごろに満開となる。ところが最近、人間も植物もどうもくたびれ気味で華麗な花に陰りが見えてきた。
そんなとき、カワヅザクラの根元に「鼻輪」を発見。なぜこんなに食い込んでいるのかわからない。シカの食害を食い止めるためのものか、樹木を支える単なる支柱のためのものか、はたまた、動物をつなぎとめるためのものだったか当局に聞いても答えてはくれなかった。
そしてその近くに、「ヒメコブシ」も咲いていたが、こちらも同じように例年より華麗さに欠ける。枝の一部を強剪定したためかもしれないが、桜と同じ問題があるように思われる。オラが初めてヒメコブシに出会ったときは 2m足らずのひょろっとした樹木だった。それがこんな大木になるとは想像だにしなかった。しかも、それがシデコブシの仲間であることすらわからなかったから、草刈り機の餌食になるところだったのだ。
そんな杞憂をよそに、雑草だらけの第2ガーデンでは「白花タンポポ」が咲いていた。そういえば、二年前に綿毛の種を入手して植えといたものからやっと芽が出てきたというわけだ。シロバナタンポポは西日本に多く、関東では珍しいという。 しかし、中国地方の一部などシロバナタンポポしか生えていない地域もあるらしい。なんとか、その命のリレーを継続してもらいたいものだ。