和宮様のご令嬢からレトルト介護食がどっさり届いてびっくり。冷凍なので全部を冷蔵庫に収めるのが大変だった。さすがのご令嬢、その素早い行動に感心する。そんなこともあり、毎日の食事は2~4個のレトルトパウチ食品を食べることになった。基本は、朝食は野菜ジュースとパン、昼食・夕食にこの介護食を中心にしながら、ときに温かく柔らかいソバやおでんが花開く。届いた中になんと、何種類ものお弁当がでんと鎮座していた。そこには、単品のおかずもぎっしり並んでいた。さっそく、うまそうな「チーズハンバーグ弁当」を食べてみる。
どういうわけか、最初にハンバーグを箸で半分に切ってみる。すると硬直した手ではあったが見事にスムーズに切れたので安心して歯が半分留守になった口角に投入する。舌で噛んでみると不覚にも「うまい!!」と叫んでしまった。そうして、おじやもどきのごはんをはじめニンジン・ブロッコリーなどの野菜を次々口内へと投入する。みーんな柔らかく味もしっかり保持している。味気ない病院食を想像していたが、これだけ旨味を追求している事業所のなみなみならない思い入れが沁みてくる。
ほかにも、「赤魚の西京焼き風弁当」「とんかつの玉子とじ弁当」なども食べてみたが、どれも手抜きのない味だった。今度は、単品の、「ごはん」「ホタテとエビの中華あんかけ」「すき焼き風寄せ煮」「肉じゃが」「筑前煮」「クリームソースオムレツ」なども同じように食べてみたが、それぞれ納得がいく味覚だった。もちろん、歯がなくてかむ力が弱くなっても充分食べられる食品だった。強いて言えば、食欲旺盛なオラには量が足りないの葉しょうがないんだろうなー。
これらを商品化した「大塚製薬」グループを称賛すべきだろう。製薬会社がこうした弱者への分野に乗り出した社会貢献の心意気が素晴らしい。
下の歯がないことで歯肉が落ち着いてきたことを実感する。ついこの間では、流動食じゃあないと受け付けなかった口内はいま、柔らかいソバやラーメンもなんとか食べられるようになったし、主食のおかゆも市販のものを購入してそこに梅干や柔らかい野菜を入れても食べられるようになった。これも、いち早く手掛けていただいた和宮様の玄米おかゆの先験的効果があったことは間違いない。