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裏山の老木にキツツキがやってきた。距離があったのでピントがいまいちだが、アカゲラだ。カーンカーンと樹をつつくドラミングが大きく響いたのでカメラを向ける。するとそれがわかったのか逃げられてしまった。その近くの樹に移動してしばらく隠れていたのでシャッターを切る。
逆光なので色がわからなかったが、パソコンでお腹が赤いのがわかる。後頭部の赤色を見たかったが確認できなかった。きっと赤色のないメスかも知れない。
尾羽の外側は、白黒のまだら模様が鮮やかだ。「アオゲラ」はそこが黄緑色をしている。残念ながらその後ドラミングの音は聞き損ねたが、近くにカラスがいたせいかアカゲラも落ち着かない。
そのうちに、 雀ほどの小さい「コゲラ」がやって来た。キツツキでは一番小さい。大都会の街路樹でときどき目撃していたことがあった。わが家からキツツキの大小を一気に観られたのがラッキーだ。
「コゲラ」は、幕末のシーボルトが持ち帰って標本をもとに命名されたという。体は小さいが立派なキツツキの体形は守っている。枯木もキツツキにとっては重要な畑でもあるわけで、外観が悪いといって伐ってしまうのは疑問だ。そのままにしておくのも大切なのだ。「断捨離」だといってばんばん捨てていくドライさが前々から気になる。「活かす」工夫が必要な時代なのだ。