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裏山から運んだ丸太を半割にしようと始めたが、スイスイとはいかなかった。そこで少ない脳細胞を結集して周りにある材料を投入する。これでも後半の取り組みなのだ。基本はナタとクサビだけどそれだけでは足りなかった。
まずはナタで打ち付け、そこの亀裂が大きくなると鉄のクサビをねじ込む。さらに丸型の太いクサビや木っ端を打ちつける。最初はハンマーで叩いていたがついには「カケヤ」の出番となった。古いナタ・鉄のクサビ・丸型鉄クサビ・木材・石もかたっぱしから動員。
カケヤの効果が大きいことがわかった。最後の方は丸太が曲がっていたのでてこずる。そろそろ暗くなってきたので焦りながらもカケヤを頼みとする。メリメリと音がしていくのが希望の証。
ついに半割成功、間にあう。枯木とはいえ、そこそこ水分もある。割ったものを茶畑跡の土留めの一助とするのだ。石も木材もそれぞれの大きさで存在感を示してくれた。縄文人は鉄も使わずに丸太を割っていったことを想い入る。
恐竜の顔をした半割れは、全体から見ればほんの一部だが、土留めとしての役割を果たしていくだろうことを期待する。まずはめでたしめでたし。