エゴマの生命力はすごい。一昨年から種を蒔いていないのに毎年芽が出て野生化している。それを畝に移植してエゴマの種を収穫してきた。そのエゴマを摘心すると収穫も多いというので先端の葉を摘心する。
摘んだ葉を洗いだす。エゴマは、βカロテン・ビタミンE・Cの含有量が多く、その抗酸化作用で免疫力が向上するなどいいことづくめの食材だ。紫蘇より葉がやや硬かったり、香味が独特だったりして料理の幅はまだ未分野だが、韓国料理では人気の食材だ。
葉を家庭用乾燥機でカラカラにする。ちょっと乾燥が甘かったが、手のひらに乗せてバラバラに粉砕していく。できるだけ細かいほうが味になじむようだ。
鍋に入れてもう一度乾燥させる。エゴマは、地方によっては「じゅうねん」と呼ばれ、これを食べると10年は長生きするという。確かにそれはその生命力を見れば納得できる。
油・酒・砂糖・胡椒などの調味料を入れて、ゴマ・ジャコなどをブレンドしてよくかき混ぜる。冷蔵庫に眠っている食材を入れてみるのもいい。今回は塩昆布や干し大根を入れてみた。
最後に、醤油や酒で味を調整してついに完成。ご飯にかけて食べてもいい。今回は玉子焼きに添えて食べてみたらじつに旨い。鍋いっぱいにできたので消費が大変となった。万能の作り置きとなったエゴマ佃煮はおやつにもいける。野生化したエゴマはとても食べきれない。