ポテトチップスには脂肪や塩が多く含まれており、過剰に食べると血管や 腎臓への悪影響、さらにはメタボや癌になりやすいという可能性がかつて心配されていた。だもんで、永らくポテチを敬遠してほとんど食べないでいた。しかし、今現在下の歯がない状態では噛まないで食べられる食材や間食を探がしていたら、ポテチが食べやすいことがわかった。
たまたま手にしたのが、純国産・無添加の「ノースカラーズ」社のポテチだった。北海道を拠点に食材のジャガイモ・カツオ昆布・米油を100%国産由来にしているコンセプトに感心した。味もしっかり旨味を保持していてなん十種類と並ぶ他社の味と比較しても遜色ない。
しかも、驚いたことにその菓子袋の裏側に警告的主張を堂々と載せている。それは、一般的に使われている「パーム油」の大量使用は、熱帯雨林や先住民族や生態系にとって自然や暮らしの破壊となっているという画期的な主張だ。こうしたことを明示するという勇気に心を動かされた。
1967年には日本で初めてポテトチップス量産化に成功した先駆けが「湖池屋」だというが、やはりポテチと言えば1975年あたりから本格的始動した「カルビー」でしょう。ひとりで一袋全部を食べてしまった記憶が幾たびもあった。それから、味の濃すぎる添加物が問題になり始め、過食すると健康に悪い代表的なお菓子であることがよく言われた。
それを健康志向のコンセプトを持った「ノースカラーズ」社が2011年に設立され、その2年後には100万個のポテチを出荷したというから、北海道の大地に根を張った企業努力のその心意気が素晴らしい。商品を置いてくれた「遠鉄」のスーパーはその企業理念をこれからも受け止めてくれることを期待したい。