寒さが応える日々の年末に近隣や大都会からの心づくしの贈り物が届いた。まずは近所からは、わが玄関先に散乱する挿し木の植木鉢を整理すべく、「これ使ってみないか」と外用の植木棚を持ってきてくれた。これなら水をかけても安心だし、省スペースも進められる。もう一台は後日持ってくるという。
さらに、ダンボール箱いっぱいの掘り出した「里芋」も運んでくれた。サトイモやサツマイモはイノシシにやられるのでこのところ栽培していないのを知っていたのだ。これらの葉っぱはシカの好物でせっかく芽が出ても食べられてしまう。同じ近隣でも土地の環境の違いなのか栽培者の心得の違いなのか、この差にいつも考えさせられる。まずは、半分を冬に食べるものとして水洗いし、あとの半分は段ボール箱におが粉を入れそこに里芋を保存することにした。
そして、都会に住む老紳士のシティーボーイから福袋ならぬ「福箱」いや「玉手箱」が届いた。箱を開けたら煙こそ出なかったので一気に白髪ジイジにはならなかった。そこには、健康食品・コーヒー豆がありカレンダー・台所グッズなどもぎっしり詰め込まれ、それにオラが好きそうな本も同梱されていた。いやーこれは、心身の衰えが進行しているオラがもっとパワーをためて来年に備えよとの応援・叱咤グッズに違いない。
ここ数年、いろいろな集まりにも顔を出さず、買い物や病院通い以外はほとんど外出せず、家と菜園だけの引きこもり状態が続いている。それでも、こうした「玉手箱」などを届けてくれるのは大いに生きる意欲を駆り立ててくれる。ありがたい。おかげで、引きこもりではあるものの、孤立や孤独を感じずに人とのつながりの中に自分がいることを実感することができている。