そろそろ終わりかけたルッコラ(ロケット)を収穫しようと、寒冷紗を持ち揚げたら、なんと目の前に大きなバッタがいた。動かない。さすがに寒さが効いているのか、ほとんど動かないが死んではいない。日光浴をしていたようだった。バッタの同定は保護色に惑わされて意外にむずかしい。
調べてみると、「ツチイナゴ」のようだった。ふつう、この季節はバッタの多くは生息していないが、ツチイナゴは成虫のまま冬越しして6月くらいまで生き抜くという。つまり、冬に見られるバッタと言えば、その多くは「ツチイナゴ」だということでもある。眼の下の黒い涙のような模様があること、頭から尾まで黄白色の真っ直ぐなラインがあることが特徴だ。まさか、この季節にバッタに出会うとは思わなかった。また、来年逢いたいね、ごきげんよう。