大正4年(1915年)、旧制中学の野球の全国大会が始まって、ことしで100年を迎えた。
春と夏の風物詩となっている高校野球甲子園大会、今年の春は野球を広めた正岡子規の母校松山東が21世紀枠で甲子園出場を決め、活躍したことなどから夏の大会も大いに盛り上がっている。
11日に開幕した県大会は、今、1回戦が行われ、テレビ中継や夕方ニュースの高校野球速報などで白球を追う高校球児のプレーに目が注がれる。
ここ数日、蒸し暑い毎日で、スタンドで応援する高校生はじめファンの皆さんは、熱中症との戦いも大変だろう。
私たちが高校生の時(もう50年以上前のことだが)に比べ、暑さそのものはそんなに変わらないはずだが、あの時代に比べて金属バットの出現などでパワーもテクニックもかなり向上している気がする。また、用具やユニフォームなどにも改革がされ、100年前と比べると雲泥の差があることだろう。
ただ、マインドはあまり変わっておらず、一球に青春をかける熱意は感動するものがある。
部員不足で練習がままならないチームもあれば、100人近くの部員がいてレギュラーになるのはごく一部の人という高校もあり、初戦を見ていて部員不足の高校を応援しているときがあるがトーナメントで勝ち上がっていくには、多くの部員が切磋琢磨したチームに分があるのは当然だ。
高校野球県大会の球趣が一段と盛り上がり始めるベスト8の戦いになる頃、毎年梅雨明けの発表がある。
今年は台風11号という大きな台風が西日本を直撃しそうな気配で、日程に影響を与えないことを祈るばかりだ。あすも球児たちの熱い戦いでテレビもアツくなる。