寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

悪友のアジト

2007年06月30日 | 学生時代

私にUを紹介したのは“飯蛸”である。“飯蛸”はUと“I”と非常に仲が良かった。Uの第一印象は「神経質そうな男」だったが、話し出すと気さくで助平な遊び人であることがわかった。

私は18~19歳の時分ありとあらゆる悪い遊びを経験し、成人後は馬鹿らしくなって遊びを控えるようになった。悪の道の楽しさを教えてくれたのが、夜の帝王Uだ。彼のアジトは汚いことで有名だった。広島の下宿は一度も掃除をしておらず、ゴミの部屋と化していた。

空気は埃っぽくてすぐに足の裏が痒くなった。これは“I”からの又聞きになるが、薬缶で湯を沸かしてカップめんに注いでいる時に茶色い皮のようなものが出てきたらしい。大物のUが「多分はじけ豆の皮やろ。大丈夫、大丈夫」と言ったものは、チャバネゴキブリの死骸であった。「とても食えんかったわ」と“I”は渋い表情で語り、笑い出した。

東広島市に移ってからもUは掃除をしなかった。彼の部屋の掃除をしていたのは私達である。気が散って密談も進まないので、渋々掃除機をかけた。風呂の排水溝には下の毛の何十倍もの頭髪が詰まっていたのには目が点になった。

私は異臭の漂うアジトを皮肉って毒荘と名付けた。この部屋で数々の悪事を計画し、実行に移した。私とUが警察にマークされなかったのは、下見界隈がド田舎であったからである。今では毒荘の隣に「派出所」が出来ている。あの時オマワリが近くにいたら、私達は間違いなくブタ箱にぶち込まれていたことだろう。

Uと私には「墓場まで持って行かなければならぬ秘密」がある(笑)。これまで付き合いが続いているのは「仲間を決して売らなかった」からだ。彼は「しょうぞう」という小林明のモノマネが好きだった。

毒荘に隣接する派出所

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朝帰り

2007年06月30日 | 日記
付き合いで飲み直し、日付けが変わった。蒸し暑い夜のジンリッキー、ウイスキーソーダは特に美味しく感じた。新しく出来た中華そば屋の味を確かめに行った。これは舌の正常な知人の言葉通り、秀逸だった。帰宅したのは午前3時前であった(笑)

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天気予報外れる

2007年06月29日 | 日記
午後の降水確率50%を信じた私が馬鹿だった。出先でポロポロッとしただけで、湿度は上がる一方。ゆでだこ状態である。夜になって多少風が出てきた。麦酒のつもりで麦茶をがぶ飲みする。うまいぞ、水が。大阪の友人から嬉しい便りが届いていた。

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鶏ハツ串焼き

2007年06月29日 | 食材

贔屓にしている焼き鳥屋のオヤジはハツを開いて霜降り処理を行なっていた。半開きにして心室内の血の塊りを食塩水で洗い、ごくごく浅めの湯引きを行なっていたと推測する。

余計な脂と血を落とし、モツ特有の臭気を弱めている。ハツを串に刺して焼く直前に塩を振る。表裏を軽く炙り、これをもう一度繰り返す。

皿に置いてしばらくすると血が滲み出るぐらいがベスト。生ぽっさが残ってはダメ、火を通しすぎてゴムになったのは更にダメ。ややレアに仕上げるのがプロの腕の見せ所だ。

この技を盗むまであの店には足繁く通った。今では家で作ることの方が多くなった。安くて旨い鶏モツだ。

ハツ焼き

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焼き鳥屋

2007年06月28日 | 食材

最近は若い女性連れが目立つようになった。とはいえ暑苦しいおっさんが多数を占める。楽しく飲んでいる人、無言でコップ酒をあおる人、グデングデンでグチをこぼす人など、いろいろいる。

焼き鳥のメニューでいつも頼むのが、もも、砂肝、レバー、ハツ(心臓)、せせり(ネック)である。ハツとせせりは遅い時間に行くと大概売り切れている。モツ系で一番好きなのがハツ。タレ焼きか塩焼きを選択できるが、私は後者に決めている。

ハツは火を通し過ぎるとカスみたいな味になってしまう。だからハツを焼くオヤジの目は真剣そのものだ。この話はまた明日、続けることにしよう。

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バランス

2007年06月28日 | 日記
若い頃はひたすら肉を焼き、ビールを飲んでいた。水キムチやナムルの美味しさを知ったのは30代半ばだった。肉と同時に野菜を摂ることの重要性を考え出したのは自分の健康を心配してからのことである。

日本料理屋で食事をしてずっと気になっていたのは野菜がほとんど出てこないことだった。造り、焼き魚、煮魚に添えられる野菜は大根、大葉、生姜、筍といった程度で明らかにバランスが悪いし、量も甚だ少ない。美食の先に待っているのは糖尿病だ。

こういう食べ方は古代中国の「医食同源」からは大きくズレている。体に悪いと分かっていて食べてしまうのが、意志の弱さであるが、歳をとってくると体に無理がきかなくなってきて、ついに考えを改めたのである。

家庭の食事が肉中心から野菜メインに変わってきたのはそんな理由がある。味気ない食材をどう美味しく調理するかが難しいところで、だしに工夫を凝らすとか、盛り付けや彩りにも気を配ったりして、単調さを消している。

自分で考えることは最初は「苦痛」であるかもしれない。しかし、潜在能力を引き出せるかどうかは結局自分次第である。また「物を考えて作る楽しさ」を子どもに教えるのも親の務めであろう。

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イカチチって何ですの?

2007年06月27日 | 家飯

イカチチは烏賊乳とでも書くのだろうか。語源はまったく知らないのだが、垂れ下がった乳房に似ている。岡山人が妙な名で呼んでいるのは、スミイカの包卵腺のことで1パック200円程度で売られている。

味を知る酒呑みだけが、グロテスクなイカの内臓を買う。イカチチは霜降りにして日本酒と薄口醤油と味醂を合わせた調味料で煮る。濃口醤油でコテコテに煮しめるやり方をあえて避けて、すっきりした味にしている。

モチモチした食感で白子のような上品さには欠けるが、日本酒のアテにはよく合う。格式ばかりを重んじる割烹ではまず出てこないシブい品である(笑)

イカチチの煮つけ

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市民球場の熱気

2007年06月27日 | 学生時代

貧乏な下宿生の最大の娯楽はプロ野球観戦であった。香川出身の“黒帯”は大の巨人ファンで『広島戦観に行かんか』と頻繁に私を誘った。それで6回ほど前売りを買ったが、半分は雨天中止となり、雨男はどっちか、という話で口喧嘩をしたこともある。

残りの3回は三塁側内野席に陣取った。柄の悪い赤ヘル応援団がガンを飛ばしてくるのを無視して球の行方を目で追った。私達が観た試合はすべて巨人が負けた。広島市民が大喜びで帰る中にむすっとした表情の若者がいた。

“黒帯”は平和大通りの小汚い屋台に入り、私にひどく不味いラーメンを食わせた。そして『ほんまけったクソ悪いの。また行こうや。次は勝つから』と説得にかかるのであった。

無銭観戦をしたことも2度あった。同期が球場でビールの売り子のバイトをしており、試合開始から30分を経過したあたりで裏からこっそり入れてくれるのだ。外野の最低席であったが、異様な熱気は十分楽しめた。そのお礼に試験の山を教えた。私の読みはよく当たっており、悪友の間では信用があった(笑)

悪事をはたらいた同期Mはカンニングペーパーを作って試験を受ける常習犯だった。細胞生物学の試験でヘマをやり、退場させられるのを後から見て『とうとうバチが当たったわ。悪いことはもうできんな~』と思った。

それから市民球場に潜り込むことは止めた。Mは不可評価となり、最悪の留年は免れたかように見えた。しかし、専門に上がる段階で単位が揃わず、広島残留組となってしまったのである。この時ばかりは冷ややかな私も同情した。

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借金

2007年06月26日 | 日記
借りた金は返す。これは常識だと思って育ってきた。明治生まれの祖父は孫にこう教えていたのを思い出した。

『借金を踏み倒すような奴は人間じゃ~にゃ~。そんなことをするんは犬畜生じゃ。ほんまの犬は知能が低いけ~吼えることしかできんがのぅ。これはあくまでも例えで』

血税で助けてもらった恩をすっかり忘れて、土地の所有権を必死に守ろうとする巨悪組織の恥部が新聞紙上を賑わしている。とうとうあのシンボルも差し押さえられてしまった。競売を回避するためにルーツの怪しい人権派(w)弁護士元公安のトップが裏で手を結び、工作を行なっていたことが明らかになった時「薄気味の悪さ」を感じた正統な日本国民は私一人ではなかろう。弱みを握って金を掴ませれば何でもできると勘違いした異国の成上り者の欲深さと限界に失笑を禁じ得なかった。

「人権侵害」という殺し文句を使って秩序を乱している垢犬の捕獲は専門業者ではなく市民側が積極的に行なうべきである。

噛みつくことだけがとりえの汚らしい狂犬に変な病気をうつされぬよう細心の注意を払い、場合によっては玉を蹴り上げてカビの生えたネトネトの橋から泥の河へ投げ捨ててもいいと私は思っている。

毒を制するには更に強力な毒が要る。最後に佐藤春夫さんの『病』という詩を紹介しておく。

生まれし國をはずること
古びし恋を嘆くこと
否定をいたく好むこと
あまりに我を知れること
盃とれば酔い覚めの
悲しさをまず思うこと

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清涼剤の朝顔

2007年06月26日 | 日記

寝苦しい夜が続いている。扇風機なしでは寝付けなくなった。窓も開けっ放しである。明け方はひんやりした風が入ってきたので目が覚めた。ネトネトの顔を石鹸で洗い、新聞を取りに外に出た。

今日は朝顔がしゃんと咲いていた。濃紺の鮮やかさに目を奪われた。少しだけ涼しくなった気がする。一日頑張れそうだ。

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大きめのマイバッグ

2007年06月25日 | 日記

買い物には手さげ袋を持っていく。今流行りのエコ運動に賛同してというわけでもなくて、いつの間にかレジ袋が溜まっていくのが嫌で、ゴミを持ち帰るのを止めただけなのだ。至って身勝手な考えから始まったことである。

マイバッグを使い出して既に1年以上になる。5kgの米袋を入れても底が抜けない頑丈な作りで、普通の買い物ではこれで事足りる。田舎町でもマイバッグを持つ人が増えてきた。

しかし、上には上がいるのをこの前思い知らされた。精肉をトレイから持参のタッパーに移し、血に染まったトレイをゴミ箱にほうる主婦を見かけたのだ。徹底的にスーパーへゴミを捨てて帰る姿勢に驚き「あそこまではできん」と呟いたのだった。

日本が過剰包装の社会であることは確かだが、現代人が簡便性を捨て去ることは容易ではない。ドイツと比べれば非常に後進国である。買い物客よりこの問題を真剣に考えているのはトレイやレジ袋を製造している業者だ。彼らは近い将来を視野に入れて新たな分野を開拓している。

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梅干し

2007年06月25日 | 食材

とんがった酸味が私はどうも苦手で梅干しは加工して食べている。梅だれ、梅味噌などは食欲増進効果がある。

梅干しの種を取って包丁でコンコン叩いてペーストにしたものは利用範囲が広い。この時期おすすめなのが、梅チャーハンである。

中華鍋に油を入れてよく加熱して、人参とタマネギを炒めて梅肉ペーストを追加する。続いてご飯を入れて、塩と胡椒で味つけ。最後に予め作っておいた炒り卵を加えて、微量の醤油を落として混ぜ合わせる。青じそとごまを入れると風味が一層よくなる。

食の細くなる夏向けのチャーハン、一度試してみてね。

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短歌行(曹操)

2007年06月24日 | 日記
對酒當歌人生幾何
譬如朝露去日苦多

慨當以慷憂思難忘
何以解憂唯有杜康

青青子衿悠悠我心
但爲君故沈吟至今

呦呦鹿鳴食野之苹
我有嘉賓鼓瑟吹笙

明明如月何時可輟
憂從中來不可斷絶

超陌度阡枉用相存
契闊談讌心念舊恩

月明星稀烏鵲南飛
繞樹三匝何枝可依

山不厭高水不厭深
周公吐哺天下歸心

できる人間はやはりどこか違う。能力さえあれば悪党であろうが登用した、その度量は大したものである。彼の詩には人をひきつける光が感じられる。

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宗教と思想

2007年06月24日 | 日記
宗教について語ることはこれまでタブーとされてきた。私は特定の宗教に関しては距離を置いている。先祖祀りをするくらいで、強請のにおいのする式典には極力出ないことにしている。

先祖祀りを放棄し、自分の住んでいる国を否定する(捻じ曲がった思想を持つ)カルト集団を危険視している。

週末になると、そこの働き蜂が勧誘しに来るのだが、私の目を見て帰っていく。蛆虫を見るかのような鋭い、冷たい目はどんな汚い言葉よりもパンチがある。

宗教団体が下々の気弱な民から上納金を搾取するスタイルは極道の世界のそれと酷似していることに、頭のいい人は気付いているはずだ。利権(=銭)に群がるクソバエがいくら「高尚なこと」を言っても、ちゃんちゃら可笑しいのである。

『好きでやっているのは別にかまわん。ただ俺のところに来るな。お前のようなクソ詐欺師にやる銭はびた一文ないわ』

頭のねじが何本も飛んだ大集団がメディアまで動かし、史実を捏造する。日本国でマイノリティとされる、決して動じない人たちの方が結構まともな見方をしていることを忘れてはならない(大笑い)

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初夏の魚

2007年06月23日 | 食材

ハモが登場し、秋口までは主役である。この脇を固めるのがアコウ、マコガレイだ。夏場に寿司を食べない私だが、刺身は年中口にしている。魚にも旬はある。

マコガレイはヒラメよりもコリコリした食感で噛めば噛むほど甘みが出てくる。暑苦しい日にカレイの造りで冷酒を飲む。舌が悦んでいるのがわかる(笑)

日本人に、いや瀬戸内に生まれて本当に良かったと思う。繊細な味をこれからも十分に楽しめるよう、舌を大切にしていくつもりだ。

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