寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

鯛白子の焼き物

2010年04月30日 | 食材

長さ10cm程度の鯛白子、貫禄十分だ。白い宝石と譬えてもよかろう。ウマヅラハギの肝と同様に春に一度は食べたい食材である。

白子に付着している筋と脂を取り除き食塩水で洗う。水気を拭いた白子をアルミホイルに乗せて焼き物にした。カマンベールのような食感だが、味わいは遥かに上をゆく。鯛の内臓としては最も利用価値が高く酒飲みを悦ばせる。

鯛白子焼き

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ベーコンエッグにさやえんどうのソテーを添える

2010年04月30日 | 家飯

ベーコンを焼いた油でえんどうを炒め軽く塩、コショウを振る。お湯を少し足してフライパンにフタをして蒸し焼きにする(青臭さを飛ばすのが目的)。先ずは初物に箸をつける。歯ざわりがよく甘みも感じる。最後に目玉焼きの黄身を潰してえんどうに絡めてまったりとした味わいを楽しんだ。

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過去と現在を冷静に見つめる

2010年04月29日 | 日記
学生時代には図書館で「私の履歴書」を読むのが日課だった。様々な分野の人たちが生い立ちから成長の過程へと筆を進めていくところが一番好きだった。(イデオロギーは関係なく)自分の過去を熱くならずに淡々と語る人の文章は素直に頭に入ってくるものである。「過去そして現在の己を卑下する必要もなければ、美化する必要もない」ということを私は学び取った。

明治、大正期に生を受けた人は夕涼みをしながら「横柄な成り上がり者」を次のように評していた。

「大きいことばーいよーるが、三代前(の先祖)が何をして暮らしょーたか、忘れちゃーいけんわ。あの調子じゃー20年先はわからんで」

絶頂期に鼻高々になっている者の品性を笑い、未来が暗いことを予想していたのだが、改心しなかった者の多くは年寄りの見立て通りの運命を辿った。

「幸せの定義」は人それぞれだが、日々感謝する気持ちを大切にすることは重要だと思う。いい年をしたおっさんやおばはんが自分の境遇を嘆きぼやくのは単なる「徳落とし」に過ぎず、他人の目には「気の毒な人」と映っていると自覚すべきだろう。「心の貧しさ」は「あぶく銭」では直らない(笑)

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らっきょうのタルタルソースを温野菜にかけて

2010年04月28日 | 家飯

らっきょう(甘酢漬)を粗みじん切りにしてマヨネーズと合わせコショウを少々足す。これでタルタルソースは完成。らっきょうはピクルスの代替品になるのだ。

極太のアスパラガスを茹で上げてこのタルタルソースをたっぷりかける。脇役であるはずのらっきょうがかなり自己主張しているのが面白い。

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らっきょうの甘酢漬け

2010年04月28日 | 食材

カレーライスの脇に添えられるのはらっきょうか福神漬けである。程よい辛みに続いて口の中に広がるさわやかな風味はこってりした料理の口直しとしては最適だ。

私は香の物の代わりにらっきょうを食べることが多い。シャキシャキ感がらっきょうの命であるが、これを保つためには収穫してすぐに下処理をして漬け込むことが重要と聞く。

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最近の悲喜劇鑑賞会

2010年04月27日 | 日記
私は昨年の早秋から「どくとるマンボウ青春期」を三度読み直した。北杜夫さん(本名:斉藤宗吉)の旧制松本高等学校在学中の体験をベースにした自伝的小説には非常に重要な言葉がちりばめられているからだ。遊びながら学ぶ重要性、物事には必ず明暗があることなど、笑いながらもハッと気づかされることが多い。

この作品には多くの人に読んでもらいたい一節があるので抜粋しておこう。

 私は…自分の家が空襲で焼けたあと、しばらくまだ田舎のおもかげのあった小金井の親戚の家に厄介になった。そこから調布の駅へ行こうと思い、不案内な道を歩いてゆくと、いつの間にか、鉄条網で囲まれた地帯の中にはいりこんでいた。詰所があったので、道を訊こうとすると、いきなりバラバラととびだしてきた男たちによって逮捕されてしまった。その民間人である彼らは、ここは軍の秘密基地だと言い、おまえはスパイに違いない、憲兵隊に引渡すと怒鳴った。それが冗談や閑つぶしではなく、私ははっきりと彼らの一人の目に狂気のいろを見てとった。

 私にわかることは、その男にしてもふだんは、まともな、健全な、むしろ善良な一般市民だということである。本物の狂人には彼らのルールがあり、精神病者と身近に暮らしてみれば、彼らの大部分が、世間一般の人から恐れられるような存在でないことがわかるだろう。しかし、本来は正気の人間が狂うのは始末に困る。そうして、戦争中こうした例がそこらじゅうに転がっていたのである。

 これらの事件から、私はのっぴきならぬ教訓を学んだ。一つは、賢からぬ人間が権力らしいものを握ると実に恐ろしいこと、もう一つは、喜劇と悲劇、滑稽と悲惨が極めて接近しているか、或いは表裏だということである。

平和の象徴であるはずの白い鳩が激しい雨に打たれて、何とゴミを漁る狡猾な黒いカラスに変わってしまった。こんな馬鹿みたいな映像を今、60前後のめでたいおっさんやおばはんはイヤと言うほど見せられて「愚痴」をこぼしている。

しかし、現与党に投票した眼力の乏しい連中は自分たちの行動を先ずは「反省」しなければならない。「ルーピー」という侮蔑的表現は首相だけでなく(一部の)国民にも当てはまるということを認識すべきだ。自己批判なくして成長はない、団塊の世代よ。ブレない姿勢を自ら示そう(笑)

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手長ダコのレバーペースト

2010年04月27日 | 食材

レバーペーストという小洒落た言い方をしたが、肝の煮付けを作る段階で失敗しやむなく料理を変更したのだ。肝の膜は薄いので急激に加熱を行うと爆発する。形を保つためにはじわじわと火を通し固めていくのがコツである。

湯通しの最中に弾けて見るも無残な状態になった肝に酒・味醂・薄口醤油を加える。弱火で加熱し練り上げてペースト状にした。肝はやや臭みがあるが、濃厚な味で酒のつまみになる。乱切りにしたキュウリにペーストをぬってムシャムシャ齧った。見ばえが悪いのは墨も使ったため。タコ墨にはコク出し効果がある。

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不要なカタログを送りつける業者

2010年04月26日 | 日記
毎月関西方面から何度かカタログらしき物が届く。宛名にはご丁寧に登録番号までもが印刷されている。中身は想像がつくので開封せずに即ゴミ箱行きだ。郵便物であれば受取拒否と書いて送り返すこともできるが、宅配業者のメール便なのでこうする他ない。

しかし、このような古典的なやり方で収益が上がっているのかは疑問である。ネット上では過酷な安売り競争が行われているのだから。この業者もそろそろ潰れるだろうが、情報は同業に流れ今後も似たような封筒が届くと思われる。困ったもんだ(笑)

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故郷の色街跡について(その2)

2010年04月26日 | 日記
本通商店街を南下すると国道2号線にぶち当たる手前に木綿橋跡を示す石碑がある。画像の横断歩道の辺りに戦前までアーチ状の橋が架かっていた。古老の話では自転車に乗って通ることは困難であったという。入江は埋め立てられて道路となっているが、かつては左手(西側)にカキ舟が浮かんでいた。

私は船町からかつての「北浜」を撮影した。現在のはぶ文泉堂の前辺りに「巡査派出所」があったことを戦前の地図(※)を見て知った。遊里に向かう男に睨みをきかせる意味合いで交番を設置した例は多い。岡山市では西中島(遊廓、赤線があった)に架かる「京橋」の手前に同様の交番がある(こちらは現存)。遊女の逃亡を監視する目的もあったと思われる。

※昭和五年十月に発行された市街全図 著作兼発行・松浦茂、売捌所・船町和田兵林堂

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ミミイカの煮付け

2010年04月25日 | 日記

墨袋を取ってあるミミイカを買うと料理は簡単だ。さっと煮付けて汁ごと冷ます。所謂つけ込みでこの間に味が入る。

ミミイカの特徴はやわらかいこと。モチモチとしたやさしい食感がよい。こんな小鉢が先付けとして出てくれば酒飲みはニヤリとするだろう。私は2、3日つまみたかったので煮付けにしたのだが、熱々のバター炒めは今度作ってみるつもりだ。子どもは後者の調理法を好むと思う。

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小さなミミイカ

2010年04月25日 | 食材

親指大のミミイカ、胴は子どもの兜のような形をしている。チーチーイカ(ベイカ)は時々買い求めるが、ミミイカは初めてである。子どもの頃、潮干狩りに出かけた地区で獲れることを知り勉強になった。バター炒めにすると美味しいそうだ。

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ご当地グルメブームに便乗

2010年04月24日 | 日記
我が故郷もご当地グルメを作り出そうという機運が盛り上がってきたようだ。広島県東端の城下町は維新後、岡山に属したこともあり、西部とは全く違った文化を形成している。ペラペラ自慢することを良しとしない性格ゆえに地味なイメージが強いが、食文化に関してはレベルが高いと思う。

以前にも書いたように特産品は小魚を加工した練り物とくわいである。やはり地の魚を使った斬新な商品を開発し定番としてもらいたい。私はちくわで一捻りすれば面白いものができると考えている。味はほぼ完成しているのだからあとはユーモアセンスあふれるネーミングと意外な食材との組み合わせ、そして見た目のインパクトが重要になってくるだろう。市民の知恵を結集すれば宝が生まれるはずだ。

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イトーヨーカドーのチラシを見て

2010年04月24日 | 日記
イトーヨーカドーのチラシで目を引いたのが、緊急高値野菜大放出という大きな文字だ。野菜の価格高騰は首都圏だけの話ではなくこちらにも影響は出ている。

私が安いと思ったのはエリンギなどのきのこ類(71円)と大根(1本が98円)だった。野菜高騰はゴールデンウィーク明けまで続くという。主婦がカレーを作るのを躊躇すると語る意味も分かる。この問題が早く解決すればいいが、お天道様の機嫌は誰にも予想がつかないのである。

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アサリの水管

2010年04月23日 | 日記

アサリの砂だしを見ていて貝類の水管にもいろいろあることに気づいた。アサリがベロを出して潮を吹くのはちょっと可愛らしいが、ミル貝の水管はグロテスクである。アオヤギに関しては大口を開けてだらしなく舌を出しているように見えることからバカガイという不名誉な別名を持つ(笑)

アサリの旬(本当の天然物は入手困難なのが残念)は今から5月中旬辺りまで。我が家では貝汁(味噌仕立て)にすることが多い。一度関東のぶっかけ飯を作ってみたいと思うものの実行に移せないでいる。酒蒸しやボンゴレと比べるとやはり魅力に乏しいからだ。

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