寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

物々しい警戒態勢の敷かれた總統府(旧台湾総督府)

2009年06月21日 | 

「博愛路」に入り「總統府」の背面を眺めた。ちょうど警備の軍人が交代するところであった。私の方に鋭い視線を送っている。物々しい警戒を目の当たりにして昭和一桁生まれの老人が語った戦時中の話が頭に浮かんだ。

「昭和18年から20年頃の町の様子をカメラで撮影しておけばよかったとは時々思うが、所詮無理な話よ。あちこちで憲兵の目が光っとるけーちょっとでも変なことをしたら引っ張られたろうな。とにかく窮屈で怖い時代じゃった。あの空襲で助かったんも運かのぅ。新町(※故郷の遊廓地帯)は火の海で入れんかった・・」

總統府(旧台湾総督府庁舎)

正面に周り写真撮影をするが、軍人が乗った黒い車が「凱達格蘭大道」の脇に止まってこちらの様子を注視していた。老人の気持ちが少しわかったような気がした。かつて大日本帝国の「台湾総督府庁舎」だった建物は堂々とした造りで、庶民だけでなく旅人をも威圧する。統治する側とされる側、双方の苦労を考えながら大道を東に進んだ。

凱達格蘭大道から總統府を望む

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