無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

(公財)自然農法国際研究センター育種圃場の見学会(1)

2013-07-21 00:04:04 | 日々の自然菜園
本日、時々の予報。


昨日は、あずみの自然農塾Azumino自給農スクール合同の(公財)自然農法国際研究センターの育種圃場の見学会を行いました。

今回は、私が8カ月研修させていただいた育種課の圃場を2か所見学させていただきました。
いつもは畑でやりながら学ぶのですが、たまには外に出て見学会で見聞を広げてもらうのが狙いです。
ついてに、私も勉強させていただきます。


こちらは、一つめの圃場をご案内していただいたスタッフの原田さん。

育種課では、「自然農法の種子」を育成有料配布している課で、
自然農法に合った種子を育てています。

原田さんを中央に、草生帯その両脇に、野菜(左:ナス、右:ササゲ)、の順に交互に草生帯と野菜が並んでいます。


原田さんの案内で、現在この圃場では、自然農法向きの野菜を選んでいるのか、案内していただきました。




ナスの株元には、両脇の草生帯で刈った草が敷きつめられ、
ナス自身もわき芽かきをせずに無整枝で縦一列に育てられていました。

この畑では、肥料などは一切いれず、草を刈って敷くことのみで、野菜自身が根を深く張り、自活できる野菜、自然農法向きの野菜であるかどうか見極めながら育てています。


トマトも同様に、草を刈って敷きながら選抜していました。


自然農法センターの交配の仕方を教わりました。
まだ咲いていないトマトの花粉の入っている葯をピンセットで取り除きます。


こんな感じでとても繊細な仕事です。


次に、他のトマトから花粉をフルイ落とし、


葯を除いておいた花が咲く際に、花粉をつけていきます。

トマトのように、自分の花粉が自分で授粉してしまう場合、前もって葯を取り除く必要があるので交配はとても根気のいる仕事です。


キュウリの交配も教わりました。



雌花が咲く前日に、虫が受粉してしまわないように、袋をかけておきます。


早朝、前日別取りしておいた雄花を花弁を取り除き、花粉が出ていることを確認して、


開花した雌花に人工授粉して、他の虫が授粉しに来ないように、ピンで花弁を閉じ、
交配の印にピンクの毛糸を結んでおきます。

こうして大きくなったキュウリは、人工授粉してできたいわゆる交配種の種子を結びます。
野菜の実が大きくなるには、人知れず、風や虫などによって花粉が運ばれ、授粉してこそ実が大きくなれるのです。

現在の野菜のほとんどは、農薬化学肥料栽培することを前提に、野菜を育種し、種採りされ、販売されています。
つまり、無農薬に向いた野菜を育種し、無農薬で種子を採っているのは、一部の農家さん個人のみで、市販されていません。
自然農法センター(略称)では、自然農法・有機農業で無農薬で栽培しやすい野菜を草を生やしながら、
競争させ中から選抜し、一部交配し配布しております。

自然農・自然農法で野菜を育てようとした時、市販の種でよく育たないときに、「自然農法の種子」を是非お試しください。
そして、各自の畑に合った野菜を自家採種してどんどん畑に合った野菜に育てていくととても育てやすくなります。

そんな「自然農法の種子」が産まれ育った畑を、生徒さんと一緒に見学しまた勉強になりました。

次回は、元課長さんの中川原さんの圃場の見学の様子をお伝えしようと思います。お楽しみに~


コメント
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