無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

連作2年目のサツマイモの収穫セーフ

2015-10-15 06:37:06 | 日々の自然菜園
本日、
本日最低気温長野市5℃、安曇野市3℃。
きっと安曇野では初霜が観測されたのでは?
いよいよ完全に夏野菜が終わり、冬がやってくるお知らせです。


虫の知らせか、昨日は夏野菜の総収穫をしたので結果からみれば間一髪でした。

霜に当たった夏野菜は、食味が落ち、保存性に欠けるので、霜に当たる前に収穫保存が大切だからです。

「名残り」の収穫もこれが最後だと思うと、夏の終わりを感じ、秋を越して長い冬を連想させて気持ちが少しさみしくなりますが、
それ以上に来年の夏野菜の抱負も感じられ、来年で自然菜園に移行して3年目の姿が楽しみにもなってきております。





先週風邪をひきながら、無理して仕事(取材、菜園教室)に飛び回っていたので、風邪をこじらせてしまっており、一昨日は寝込んでいた状態でしたが、
昨日どうしてもサツマイモだけは掘ってしまいたく、咳がまだましな温かい日中のみサツマイモの収穫の野良仕事を行いました。

というのは、サツマイモは掘るタイミングがとても大切で、初霜前までに、3日間は晴天が続き、温かい昼間に収穫する必要があるからです。
特に長野のような寒冷地では、できるだけ長期間生育をさせ収量を確保する必要性もあるので、すべてが重なる日は昨日しかなかったわけです。


サツマイモ植えした場所、つまりサツマイモのツルの株元をツルをはがしてから見つけ、
株元を少し残して、のこぎり鎌でツルを刈り取ります。


芋を傷つけないように手で、古代遺跡を発掘するように掘っていきます。


株元から離さず、芋を掘り上げることができました。


芋を掘り上げると、そこには枯れ草しかなく、芋が転がっています。

つまり、ツルが完全に草を抑えてしまっていたので、草が生えていない状況だったということです。
これくらいツルが旺盛に張っていれば、草刈りも楽ですし、何より収穫が期待できます。



パープルスイートロード


ニンジン芋


黄金千貫

といったカラフルな芋が収穫できました。
収量は、連作2年目なのでもう少し落ちるかと思っていましたが、去年よりも型が少し小さい位で、実の締まり、実の揃いがいい感じで、今後の連作が楽しみです。

というのも、サツマイモは4~5年以上連作すると、肌も綺麗で、美味しく育つようになるので、毎年同じ畝で育て、育てながらサツマイモ専用の畝に育てていく楽しみがあるからです。

それには、前後作、ネズミ対策もしっかり研究しながらです。
今年行った実験は見事に成功したようですから、来年も継続して実施してみて、はっきりしたことがわかったら、雑誌などで発表したいと思っております。




収穫した食べない方いツルの部分は、30㎝位に切ってサツマイモ畝に戻します。

午前1時間、裏面を午後2時間ほど収穫したばかりのサツマイモも同時に畝肩で、天日干しにします。


サツマイモのツルの先端(生長点近く)のやわらかい茎を収穫します。




葉っぱを落とし、茎のみにして、あとで湯がいて、キンピラやオイスターソース炒めが美味しいんです。


繰り返すようですが、寒冷地の場合すぐに霜が来て枯死してしまうので、サツマイモの残渣をマルチした後に、少々の米ぬかともみ殻をかけて、その上からあっさりワラをかけておくと、
多少の霜が降りても急に枯れずに、ゆっくり自然に土に還っていきます。

あまり厚く草やワラをかけ過ぎると、ネズミの越冬場所になってしまうのであくまで、サツマイモのツル主体で、そこにちょっと補って、土の生き物たちが快適に過ごせるように工夫する程度補うのがコツです。


3時間天日で干して、15時にはコンテナに収容します。
10mのサツマイモ専用畝で、25㎏のサツマイモが収穫できました。ありがたいことです。

あとは今日明日、日中のみ天日干ししてから、1カ月ほど保存してから調理・加工して来年いっぱい愉しむことができます。
美味しいサツマイモは、蒸しただけで和菓子のような存在で、生活に甘味を提供してくれます。

昨日収穫しておいて本当に良かったなーと思う朝でした。
コメント (14)
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