自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

マハバラータ(バカバッド・ギータ)2

2012年12月08日 | 自然治癒力とヴェーダ哲学の関係

12月8日                        

5王子と100王子の対立

 

クルクシェートラの大戦争  

闘うクリシュナ神*御者としてアルジュナを率いて100人兄弟の元へ向かう

 

5王子と その妻ドラウパディーは森へ行き、隠遁生活を始めた。

多くの友人が5王子をなぐさめるために森へ訪れたが、

最も多く訪れたのが ヤーダヴァ族のクリシュナであった。 

また、この隠遁生活の間、アルジュナは ヒマラヤへ赴いて 

シヴァからパシューパタという武器を授かった。

一方、森でアルジュナの帰りを待つ 残りの5王子たちは、

その寂しさを紛らわすために 森の中の聖地を巡礼して

まわった。

やがて シヴァ神にも会うことのできた、

アルジュナ(*1)も 兄弟たちと合流した。

この間 他の兄弟ビーマハヌマーン神に、

ユディシュティラヤマ(死神)*1に会った

そしてとうとう 約束の追放期間、12年が過ぎ去った。

パーンダヴァの5王子たちは、マツヤ国の 

ヴィラータ王の元へ身を寄せた。

約束により 残る1年間 誰にも 正体を

知られてはならないので、5王子たちは変装して 

ヴィラータ王の宮廷で召使いとして働いた。

 

ところが、追放の期間が あと1ヶ月で終わる

というときになって、100兄弟のドゥリヨーダナ 

5王子がマツヤ国にいることに勘付き、 

トリガルタ国 と共にマツヤ国に 攻め込んできた。

5王子はマツヤ国に加勢し、攻め込んできた、

カウラヴァ・トリガルタ連合軍を撃退した

こうして、ようやく、約束の追放の期限も

切れたので、5王子はヴィラータ王に

正体を明かし、パーンダヴァとマツヤ国は

同盟を結んだ。


パーンダヴァの5王子は 早速 ドゥリヨーダナ

に使者を送り、領土の返還を求めたが、

ドゥリヨーダナは断固として拒絶した。

そこで、パーンダヴァの5王子率いる

パーンドゥ軍と、カウラヴァの100王子率いる

クル軍との間で、戦争が起こる。


両陣営は急いで周辺の国々に働きかけ、

味方を増やそうとした。

ヤーダヴァ族のクリシュナ自身 

パーンドゥ兄弟のアルジュナの御者となった、

それに対して、クリシュナの軍勢は 

クル軍に味方することになった。

パンチャーラ国やマツヤ国は 

5兄弟率いるパーンドゥ軍に味方し、

トリガルタ国、カリンガ国、シンドゥ国などは 

クル軍に味方することになった。

 

パーンドゥ軍の総司令官は

ドリシュタデュムナが、クル軍の 

総司令官は一族の長 ビーシュマが受け持つ

ことになった。

両軍はクルクシェットラで向かい合った。

有名な クルクシットラの戦いの幕開けである。

 

クル軍は11師団 (約120万人)、

パーンドゥ軍は7師団(約76万人)の軍勢だった。

両軍の戦士は戦争におけるルール*2)を守ることを誓い合った。

 

開戦を控えて、アルジュナは敵軍に多くの親族や

師匠、朋友がいることに心を痛める。

御者クリシュナはアルジュナに 

バカヴァッド・ギーターを説き、戦う意味

と勇気・人生の真理を与えた。

また 5兄弟の長男、ユディシュティラは 

一人で敵軍の中へ赴き、総司令官ビーシュマや軍師 ドローナ に 

戦う許可を求めた。

こうして戦争が始まった。

 

以下、便宜的に100王子の見方である

クル軍の将軍は(K)、

5王子の見方であるパーンドゥ軍の将軍は(P)で表す。


第1日目

ビーシュマ(K)と アビマンニュ(P) 

の戦いが見ものだった。

アビマンニュ は ビーシュマ と死闘の末、

その旗を破壊した。

また、マツヤ国の ウッタマ王子(P)は 

シャリヤ(K)によって殺された。

ウッタマ王子の 兄シュヴェータ王子(P)

は怒り、シャリヤを攻撃したが、

ビーシュマの矢に当たって倒れた。

1日目の戦いは、クル軍の勝利で終わった。



第2日目

ビーシュマ(K)とアルジュナ(P)の

一騎打ちが繰り広げられた。

ほぼ互角の戦いで、両者血まみれになっての戦いだった。

別の場所では ドローナ(K)と 

ドリシュタデュムナ(P)の戦いが起こり、 

ドリシュタデュムナはドローナに殺されそうに

なったが、ビーマ(P)が助けに入った。 

サーティヤキ(P)の活躍により 

ビーシュマを戦線から離脱させ、クル軍は大打撃を受けた。


 第3日目

サーティヤキ(P)と アビマンニュ(P)

の連合軍が シャクニ(K)の軍勢を壊滅させた。

ドローナ(K)と ビーシュマ(K)は 

連合してユディシュティラ(P)を攻撃し、

ナクラ(P)とサハデーヴァ(P)が

ユディシュティラを助けた。

アルジュナ(P)と ビーマ(P)も大活躍し、 

この日もクル軍の方が劣勢だった。



 第4日目

ビーマ(P)の活躍が目立った。

ビーマは 敵の放った 象の大群を 

蹴散らし、逆に クル軍へ向けて突進させた。

クル軍は大混乱となった。 

ビーマは カウラヴァの100王子の内 

8人を殺し、ドゥリヨーダナ(K)と激しく戦った。

ドゥリヨーダナの矢が ビーマに当たり倒れると、

ビーマの息子の ガトートカチャ(P)が救援に駆けつけ、

クル軍に襲い掛かった。 

クル軍は この日も負け戦だった。

 

*1 その時の、ヤマ神との対話が以下である。

質問と答え:

「毎日太陽が輝くのは何のせいか?」 

答え:「それはブラフマンの力だ。」
「あらゆる危険から人間を救うものは何か?」 

答え:「それは勇気だ。」
「大地よりも頑丈なものは?」 

答え:「子供を産み、育てる母親だ。」
「空より高いものは?」 

答え「父だ。」
「風より動きの速いものは?” 

答え:”心だ。」


「旅する者の助けとなる友は?」

答え:「博識だ。」
「人間が死ぬとき、ついていくものは?」

答え:「ダルマ(宗教的正義)だ。」
「幸福とは何か?」 

答え:「幸福とはよい行いの結果だ。」
「何を捨てたら、人は誰からも愛されるか?」 

答え:「高慢だ。」
「失うことによって喜びを産み出すものは?」 

答え:「怒りだ。」

「捨てることによって豊かになるものは? 」

答え:「欲だ。」
「世の中のもっとも不思議なことは?」

答え:「毎日人は死んでいるのに、

生きている人は自分だけは永久に

生きるつもりでいることだ。」

*2 戦争のルールとは以下の事だといわれる:

●戦闘時間は日の出から日の入りまで。夜は両軍とも酒を飲み交わして親交を深めるべし。
●同じ条件の者同士戦うこと。騎兵は騎兵と、歩兵は歩兵と、戦車隊は戦車隊と、象兵は象兵と、同数の者同士で戦うこと。
●ヘソより下は攻撃してはならない。背面から攻撃してはならない。
●助命や降伏を申し出た者は殺さないこと。
●一騎打ちをしている者を第三者が殺さないこと。
●武器や鎧を失った者、よそ見をしている者、退却している者を殺さないこと。
●非戦闘員を殺さないこと。

 

  www.koredeindia.com/teikoku/vishnucity/.../arasuji.htm- キャッシュ 

以上 マハバラータ1~5 まで、

左記のキャッシュを基に編纂しました 

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