自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

母の手紙

2012年12月19日 | 自然治癒力セラピー協会のセラピー

 12月19日   父への渾身のセラピー体験の手記

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デリーの拙宅で昔の書類の整理をしていた。

母が数年前にしたためた、手紙が出てきた。 

宛先は当時、自分が役員として関与していた

現地企業の出資会社のK社長であった。

母の手紙は意外だった。 読み進めるうちに、

当時のことがよみがえった。

 

母の手紙をそのまま、ここに公開させていただく。

この手紙は、父の亡くなる年2007年の冬に

書かれたものだった。

その年の前後は、日本にいる母から 

”父が緊急事態だ” という連絡を 何度かもらって、

その都度、私の上司にあたる、

K社長のご理解を得て、帰国を重ねていた。

 

”日頃 娘がひとかたならぬ、お世話に 

なっておりますこと、心より篤く感謝いたしております。

また、このたび、突然予期せぬ事態に娘を巻き込み、

多大なご迷惑をおかけいたしましたこと、

深く陳謝申し上げます。

娘が社長様に送るという近況報告のメールの

原稿を読みました。 

全くその通りでございまして、

私が国際電話で娘に頼みました。 

その時は、主人の容態が急変し、

近年にない、最悪の状態となりました。 

しかし、現在、危機を去り寝たり起きたりの

生活ではありますが、気力と精神力で娘のセラピーを

受けながら、身体を維持している状況です。

 

私自身去年9月 せき込みがひどく、診察に

国立病院へ行ったところ、緊急入院となり…

帰宅後は多量の薬を持参しましたが、一切、

薬に手をつけず、頼りにすることないまま、

娘の治療(アートマセラピー)により、

徐々に回復。

現在は全くの健康体に戻り…娘のセラピーの

底知れぬ力に驚き、有り難いと、日々の生活に

励んでおります。

 

今回も常識とは逆に、手の施しようもないほど、

最悪の場合のみ、病院に入れる(注:父を)覚悟

でおりました。

皆々様にご迷惑のかからぬように、最善の

注意をしてまいりますが、現在の主人の様子で小康状態が

どれほど持続するか、運命に任せる気持ちでございます。 

何卒、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。

株式会社 00工機  

xx社長様、奥様へ  平成19年5月10日   0田 0子” 

 

とある。

母の達筆な筆力のある文章を見ながら、

当時を思い出した。

父の最悪な事態とは、その手紙の数年前に

さかのぼる。

その時、私はインドに在住。 

父が国立病院に通っていることは知らなかった。

脳梗塞のように、しびれが下半身に残り、

足を引きずるように歩き、なおかつ、

腎臓に炎症がみつかり、

”次回血尿が出たら、即 入院だから。 

ベッドを確保しておきますから” 

と主治医に言われているほどだった。

たまたま帰国していたとき、父が血尿を排し、

主治医のY医師の言葉を父は想いだした。

 

その話を聞いて、私は父に、勇気ある

申し入れをしてみた。

自分のセラピーで、たぶん、改善される気

がするから、入院しないで、身を娘に任せてもらえるか?

という提案だった。

今まで、父にセラピーを施術したことはなかった。

しかし、父は、二つ返事で、”そうしよう” 

と言って、母にその場で、病院に電話をかけさせた。

繋がると、自ら、受話器をとり、主治医に 

”娘が帰国していまして・・・ええ、ベッドはキャンセル

させてください。

家で療養して、また、先生にご連絡いたします” 

と 静かで確かな口調で、決断を伝えた。

 

この時の、アートマセラピーを施術しながらの、

父の闘病記が母の自筆の手紙とともに、インドの

住まいを整理していたときに、今回、見つかった。

読者の方が興味を持たれるかどうかわからない。

事実を事実としてお伝えしたいと思う。 

 

2004年5月11日(火曜日)

深夜12時ごろ、父が口からアブクを出して、

高熱を出した。 

トイレに行きたくても体が言うこと聞かず、

母から連絡を受け、実家に向かった。

 

5月12日(水曜日)

9時40分、朝、実家に着く。 

幸いに熱は下がる。 味噌汁を父は自分で作る元気がある。 

パンと味噌汁を食べる。

それからは食欲なし。 夜10時、高熱。 

たまたま実家に泊まってくれていたMさんの手助けを求め、

父の重い体の体重を二人で受けながら、トイレに連れて行く。 

排尿できる。

 

5月13日(木曜日)

朝食に食べたものを吐く。

父、病院に電話。 5時までに入院するようにという、

病院の指示。

それを拒絶して、本格的セラピー開始。

高熱。 排尿は2~3時間置き。

セラピーを施しながら、父は流動食(蜂蜜、葛湯)を取る。

 

5月14日(金曜日)

”少し気分が良い”と父。 トイレに行くのにも、

今までのように、体の重さをこちらに

預けながら歩くのではなく少々のサポートで

自力で行くだけの力が出てきた。

緑茶、カルピスの蜂蜜割りを飲む。

3時半PM、350ccお小水(血尿] 便は親指大

 

今晩は2日ぶりに風呂に入る余裕ができた。 

父の背中を熱いお湯を含ませたタオルで拭く。

 

            

 

続く・・・・

 

 

 

 

 

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