また、新田次郎の著書を手にとった。10篇の短編集だ。
どれも、冬山などで、ちょっとした判断ミスや、人間関係
などから遭難に陥った物語をつづっている。
従って、何となく、暗い、寒々しい物語が続き、すっきり
した気持ちになれなかった。
ただ、解説者の角幡唯介氏の解説を読んで、なぜか気になった。
探検家であり、ノン・フィクション作家であり、新田次郎賞も
取った人とのことだ。
自分が実際に雪崩に巻き込まれたことを描写しながら、
この「冬山の掟」について解説しているのだが、物語より、
やはり、実際に起こったことが、迫真の描写になっていた。
この解説者の著書も、今度、読んでみたいものだ。
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