図書館が再度、貸出停止になる前に、借りられた
「百番目の男」を読み終えた。
この表題の意味は、15ページ目に早々と出てくる。
コンタクトを公園でなくしたのに、明るい街灯のある道で
探していた男は、言った。「ここのほうが明るいから」
「暗闇でなにかを求めて手探りするか、それとも
あかりのなかで楽に見つけられると楽観するか。選ばせると、
人は、百人中、九十九人までは、あかりを選ぶ」
しかし、本書の主人公は、百番目の男で、本当に落とした
場所で、犯人捜しをするというのだ。
表題のインパクトの強さもさることながら、連続斬首殺人事件
という異常性もある。
また、検死のアシスタントの女性の飲酒中毒や、主人公の恋愛
ドラマもある。このアシスタントは、非常に重要な役割を演じる。
後半の犯人を捜しての捜索と、エンディングは、超一級と言える
のではないかと思う。面白かった。
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