ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

百番目の男(ジャック・カーリイ)

2020年04月25日 | 海外ミステリー(和書)

図書館が再度、貸出停止になる前に、借りられた
「百番目の男」を読み終えた。

この表題の意味は、15ページ目に早々と出てくる。

コンタクトを公園でなくしたのに、明るい街灯のある道で
探していた男は、言った。「ここのほうが明るいから」

「暗闇でなにかを求めて手探りするか、それとも
あかりのなかで楽に見つけられると楽観するか。選ばせると、
人は、百人中、九十九人までは、あかりを選ぶ」

しかし、本書の主人公は、百番目の男で、本当に落とした
場所で、犯人捜しをするというのだ。

表題のインパクトの強さもさることながら、連続斬首殺人事件
という異常性もある。

また、検死のアシスタントの女性の飲酒中毒や、主人公の恋愛
ドラマもある。このアシスタントは、非常に重要な役割を演じる。

後半の犯人を捜しての捜索と、エンディングは、超一級と言える
のではないかと思う。面白かった。

 

 


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