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ゆみさん、こんばんは。貴方の問いを、私も考えてみました。
貴方の問いは『究極の場面に遭遇したとき、人よりも自分を優先するんやで!とは言いたくないけど、自分より他者を優先するんやで!とも言いたくない。』でした。
『自己犠牲の精神、それを美徳とする社会』を、我が子に強いたくない、とのお悩みと感じました。
このお話は、トルストイの、民話に題を取った、キリスト教説話です。キリスト教説話の特徴は、もっとも弱い者に尽くすことが、神様の右側に座る、永遠の幸い、命を得る道だという、お話です。イエス様は、自らの命を差し出されて、他者の魂を救うことを選ばれた。だから、貴方も、そうあるように、と教えているのです。
私は『私も貴方も、どちらも大事な人。一緒に幸せになる道、生き残る道を選ぼう』と、こどもには伝えたいと、思います。
そして、少し、大人になってから。命には順番がある、という、残酷な事実を教える、と思います。
ゆみさん? ゆみさんは、我が命より、子供の命が大事だから、我が命を差し出せる。自己犠牲となんか思わずに。
だけど、もし、水害にあったら? ゆみさんが泳がないと沈んでしまって、助けられないから、どちらか一人の坊やを先に連れて行かねばなりません。もう一人の坊やを、少しでも安全な場所に残して。
命には、究極の選択肢があり、その重荷は、選んだ人間が背負っていかねばならぬことを。大人になる日には、言わねばならないと思います。(言わずにいたい、ですね?微笑)
ゆみさん? 母として、いま、我が子に伝えるならば、『おかあさんは、貴方に、どんな時でも生きていて欲しい。お水はみんなで、分けて欲しい。』と、肩を抱き寄せて、話して良いのだと思います。誰が偉いとか、正しいとか、言わずに、ね。
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