『視野の端オオムラサキかとときめけどルリタテハなり気持ち舞い落つ』
『ヤブミョウガアサギマダラとルリタテハ出でて舞いたりしばし極楽』
『ドングリを拾いし脇にかくれんぼナラタケ溢れ家に帰れず』
ドングリを拾っていて目に映ったのは 草に埋もれたナラタケの群生だ
採っても採っても現れてくる 結局背籠二杯分も収穫してしまった
自分が食するには問題がないが 人に分けるとなると自身がない
町内の達人が大喜びで貰ってくれたので 昔の職場に分配した
また味噌汁だが 今回は鰹節 昆布 キノコだけのシンプルなものだ
『かぶりつき吸いて下りぬアケビかな』
『金次郎ならぬ我なり柿を持ち』
『ガマの穂はホットドッグか腹が鳴る』
『爺なればトロルトトロも秋の味』
丸木橋を渡り山に入る 読み聞かせたガラガラドンを思い
紅葉よりムカゴが目を誘う
自分がトロルの様でもあり トトロの様でもあるが
それよりも トロとトロロに腹が鳴る 今晩はそれで決まり