『竹切れば視線を誘う冬イチゴしばし摘まめば背の汗も冷え』
『竹切りは果てしなきかなと思ゆれど一日十本十日で百本』
『竹切りぬ心密かに待ちたるはキヌガサタケに出会い有るかも』
『今様の翁と竹を語らえばキヌガサタケがかぐや姫かな』
昨年に竹を切り払った場所に 冬イチゴが絨毯の様に広がった
赤い実が小春の日差しに輝いて 春のような錯覚がある
小さな粒をしゃがんで摘まんでいると時を忘れる
小春日和とはいえ 小雪も近い季節だから
背が冷えて我に返った
雑木の斜面に侵入してきた真竹を切ったところから見える 谷向こうの
色づき始めた景色が清々しい