『凍る庭一輪咲きし水仙を長く見つめる何思う君』
『如雨露抱き車椅子漕ぐかの君は寒き朝にも楽しみ有りて』
『パン屑を芝に撒きたる窓越しに鳥は来ぬかと鏡で見たり』
行事を中心に一年を設計するのは好きでなかった
どちらかと言えば 日々の中でそれぞれが入り込める領域が好きだった
季節を通して折々の活動は大切だけれど それに力を入れるあまり
日常性が疎かになっている取り組みを多々見てきたから
現実として日々の現場は厳しい状況になっていく一方だから
そんな手間隙はなく せめて行事だけでも と言う思いもあるけれど
圧倒的一人の時間を豊かに提供しよう は 辛さがともなうのが実感だ