『スズメバチ暦は小雪巣穴より狩に飛び出る十三度の日』
『襟ぐりを歩き止りつスズメバチ見つけた我も身は凍りたり』
『静止させ肩にまわるを退治する友の震えはしばし止まずと』
三人で恐怖の体験をした
濃い色のウンンドブレーカーを着ていた仲間にオオスズメバチが取り付いたのだ
急斜面の侵入竹除伐だから 逃げることもままならない
首周りのフードの縁を歩き回って 顎や頬と紙一重だ
動くなと指示して うろつく面をゆっくりと開放させた
顔から離れたところで 専用殺虫剤を直噴して退治した
本人はしばらく震えが止まらないと言っていたが
私も首筋に羽風を受けてホバリングされたことがあるから
恐怖は良くわかる