トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**西方焦土「百忍一守編」

2014-08-16 | 温故痴新

 瓦礫山血肉踏み分け泣く子らの声聞かずとも街はかなしき

             奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声きくときぞ秋はかなしき       猿丸大夫

 街固め荒野も行けぬ地雷原我が両脚は塵と降りたり

             君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手に雪は降りつつ   光孝天皇

 血は流るメシアも効かぬ盗った側からくれないにガザくくるとは

             ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれないに水くくるとは    在原業平朝臣

 パレスチナなんと厳しさまさりける命も街もかれるとおもえば

             山里は冬ぞさみしさまさりける人目も草もかれぬと思へば     源宗于朝臣

 誰もかも知る人死せむ荒砂に待つも昔の友ならぬ国     

            誰をかもしる人にせむ高砂の松も昔の友ならぬくに            藤原興風

 全燔祭丸焼き供物自治区かな生き延びた民ナチ倣うなり   トロル叔父