トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**原子炉

2015-10-11 | 大震災
 高き屋に昇る日の丸かきろいに原子の釜戸にぎわい始む
     高き屋に登りて見れば煙立つ民のかまどはにぎはひにけり     仁徳天皇
  
 稼働せば溜まるものとは知りながら今使いたい孫子への付け
     明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな  藤原道信

 瓦解炉に風は吹きしく秋の浜固着の出来ぬ塵ぞ散りける
     白露に風の吹きしく秋の野は貫きとめぬ玉ぞ散りける         文屋朝康

 原子炉の張り裂け崩れ瓦解なる三炉の沖に出でし月かも
     天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも      阿倍仲麻呂

 大丈夫と思えた我ら自らの砂城の上で汚染拭はむ
     丈夫と思へるわれや水茎の水城の上に涙拭はむ           大伴旅人