トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

灯りを点けましょ入浴に…

2021-12-07 | 感じるままの回り道
 終ったどー!、残り3日と読んでいた作業が1日で終わった。正確に言えば採土で頂部を掘り下げながら原っぱ部の窪みとツツジを移植したい窪みへの土運びが残っている。でもこれは今やらなくても良い作業だから後回しにして区切りをつけたのだ。さらに言えばそこまで連続作業を行うと「腰痛再発」の可能性もあるのだ。昨日は入浴後に腰回りと肩に湿布を貼ってから就寝せざるを得なかったのだ。「そろそろ危ない兆し・・・」懸念が消えない。

 それでいったん終了としたが、土を運び均した結果、使えない窪みは跡形もなく消えて、ここに植生が戻れば以前からの原っぱの風景が出現するはずである。掘り削り取った部分や土をかぶせた部分の在来種タンポポは消え失せても来期には復活するだろう。それだけの種子散布できる環境なのである。
 コブの部分の傾斜も緩和し、たとえ幼児が転げても怪我はしない程度の傾斜に設えたし、今まで設えなかった傾斜路も削り出しておいた。これで上り下りや刈り払作業での移動も容易になっただろう。何よりも原っぱ部の使えない窪みが無くなり平坦部が現れた事で走り回ってもテントを張っても「ご随意に・・・」で安心。

 作業が片付いたご褒美に「晩餐しなくちゃ!」と思いつつも冷蔵庫にあるのは「炊いた大根と胸肉」「葉唐辛子の佃煮」「煮豆昆布」程度だったが晩餐はこれで決まりだ。皿は豪華とは言えないから更に豪華にするため入浴は蝋燭、いいえ、キャンドルにする。それでも悩みはあって「干したレモングラスか、ジュエルの入浴芳香剤か⁉」と迷うのだった。豪華絢爛贅沢三昧高級品に溢れた生活とは何と悩み多く難しいのか、しみじみ骨身に染みる。もとえっ!骨身にしみたのは作業と湿布でありました。

 さてさて、いくら近所や会友に秘密にしている贅沢三昧のこの生活、まあ、生まれも育ちも雅なので当たり前だけれどさすがに「酒池肉林」の水準までは高みがある。「上には上がある」とは言え、この日本国でただ一人唯一「窮亭料理・満菊全皿」を堪能した小生である。「周知肉桂」はのど飴で賄おう。

  ➡  

冬イチゴのシロップ

2021-12-07 | 何よりの楽しみ
 斜面に放置したままだった風倒木の用途を考え出せて寸切りし既に設置し終えたのだが、林床に冬イチゴが今を盛りと主張しているではないか。若い頃は半日かけて小さな果実を採集しジャムにしたこともあったのだが、何せ小粒なので集めるのに苦労する。そんな事から一回こっきりで、それからはつまみ食いする程度のお付き合いだった。それを今回「冬イチゴのレシピでお菓子!」と卑しい心魂がまたまた現れ制御不能となって、「結局は丹兵衛どん」となったのである。

 覚悟はしていたが果実の大きさは鉛筆の径程度なので摘まんでも摘まんでも量は増えない印象だ。それでも何とか辛抱し「これくらいなら良かろう!」程度まで集めたのだ。
 台所で「水選別」を行い細かいゴミを外した。キッチンペーパーの上に広げ水分を吸わせ乾燥させて調理開始だ。お菓子に使うつもりなので砂糖は半量として煮詰めてはみたものの、やはりこのままでは使い難かった。水選別した後でも判ってはいたのだが果実から取れなかった柄や種子が残っていて食感に影響する。せっかく製菓しても台無しにしてしまう感触であるから、そのまま使用は止め、搾汁してシロップにしたのだ。
               煮詰めたままだと不純物が多い   ➡   搾汁しシロップ仕立てにした

 最初は生の果実をクリームなどに混ぜ込みロールケーキなどを構想してはいたものの頓挫させてしまった。それでも集めた果実140g、これにキビ糖70gを加え加熱溶解し搾汁して110gのシロップが出来た。この用途は既に決めていて半量を蘇と混ぜ「冬イチゴの蘇」として南部せんべいに挟みサンドとする案、もう一つは残りをプレーンクラッカーとして製菓する案なのだ。翌日は降雨間違いなしの予報なので「一日パティシエ」となる。
 生きるためには喰わねばならぬし、ささやかでも楽しみも欲しい。ほんとお爺はつらいよ、寅さん!。