トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二点位置流・昆虫すこいぜ「テングチョウ出た!」

2023-03-16 | 小父のお隣さん
 奥の院へ除竹作業へ向かう途中のトンボ池横の陽だまりでテングチョウを初見だ。顔面の天狗の鼻に見える造形美までは見切れなかったものの間違いないだろう。次の期待の新星ツマキチョウが出てくれば春爛漫の心持になる。とは言え年がら年中・四六時中、朝から晩まで脳内は春爛漫で春風駘蕩な小生であるからしてまあ、あまり変わり映えはないか・・・。

 この個体の撮影「撮り逃がすまいぞ!」と思って接近するよりデジタルズームを駆使した結果はピントが寝ぼけたものになった。氷の田んぼに飛び込んで金の鋸を得ようとした1月、哀れ先代デジカメは泥水没圧死したのだが後継機の現カメラを購入する際に販売員が「デジタルズームはお勧めしません」と言ってはくれたけれどタフカメラでなくては「無理・無理」と信じていたからこの結果だ。

 それはともかく奥の院で作業中にも一頭飛翔していた。距離にして林内を抜けての200mほど離れているゆえに最初の個体では無いのは明白だ。サイズも少しばかり小さかった。この個体にはデジタルズームを使わず光学ズームの範囲で撮影できたけれどやはり接近し難い。初見で撮影できたから二回目以降の出会いはもう少しリラックスして近づけるだろう。これはチョウやトンボでも無くても同じだろうが他人様相手ではストーカー扱いされそう。かくして姥捨て山からは出れない小生なのであった。

       

水選別してみた・・・

2023-03-16 | 今日は真面目に
 フイールドに堅果を落す樹種は少ない。入域当初に植え付けしたクヌギは結実するようになったけれど食材としては「どうも・・・」なのである。
 マテバシイのドングリは渋みも少なくドングリクッキーに最適と言われても小生は見たことが無いのだった。子どもが幼い頃はドングリ拾いに連れ出したけれど遠い昔の事とてマテバシイだったのかどうかも記憶には無くなっている。
 街中の主要道路の並木がマテバシイだとS先生から教えていただいたものの既に落果の時期は遠い昨年の事。今頃、道路傍を歩いたところで拾える訳もないのだった。そんな折、電話で兄にぼやいたところ早速届けてくれたのだ。

 まずは水選別してみた。半分が沈んで半分が浮き上がったままである。意外なほどの割合だった。浮いた中から数個を選び食べて見ようとしたのだが腐りが入っていたり変色していたりしてやはり食い物にはならない。沈んだ数個をわって見れば白色の充実した実が入っている。食べて見ると生の栗のように感じたけれど播種する堅果なのでそうそうご馳走になる訳にもいかない。 
 結実する様になれば「威野志士様ご来場遊ばされて食べられる」とは兄の助言だったがそれも致し方なし・・・。兄のフイールドで捕獲された猪の胃袋はドングリで一杯になっているのが冬の相場なのだそうな。となると我が腹には入りそうもないか…それともそれまでに蝋燭が燃え尽きるか、なんともロミオやベルテルの悩みになってしもうたわい。

 左が浮いたドングリ、右が沈んだもの       浮いた堅果と沈んだ堅果の違い