トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

心配の種・・・

2023-03-30 | 小父のお隣さん
 水域にカワセミが採餌に来るようになって随分と経過した。砂層の崖に巣穴を穿つ事もあるだろうと楽しみにしていたのだが無理だった。ところがあろうことか自宅をお化け屋敷にしないために二日ほど自宅周りの草抜きでフイールドへは立ち寄らなかった間にカワセミが巣穴を穿っていたのだ。

 この日、いつも通りの水見回りで上流部から下ろうと位置についたところで二羽のカワセミが飛び出したのだ。二匹目は嘴に何か咥えていたが魚とは見えなかった。飛び立ったところは陰になっていたのだが見張り台になるような場所も無く、すぐに「ビビビッ!」と妄想降臨である。確認のために見える位置まで移動したらそこには神々しいまでに新鮮な横穴があったのである。
 こういう横穴は明石原人や湊川人すら使わないカワセミ様御用達なのであった。飛び立った二羽は近くの林接池に一旦は止まったのだけれど小生の移動で飛び去ってしまった。

 ここで新たな心配の種が出来た。巣穴の位置は水面から1mも無いところにあるし丸太ダムの上からではハクビシンやアライグマなら手が届く。それは「無い」と仮定しても小生の水見回りのルート脇だし巣穴の上の平坦部は採土場でもある。ルートの一部をパスし採土作業を行わなければ脅かす存在にはならないけれどどちらにしても物理的環境が大きなリスクになるだろう。
 せっかく「愛の巣」を穿ったとはいえ二昔も前のカルガモの産卵を思い起こさせる。草むらの中に巣を作り9個の産卵を確認したのだが翌日には草むらになぎ倒されたルートが3本ほど出来ていて卵は消えていたのである。そうならない事を切に願うけれど場所が場所だけにどうしようもない。


林接池 堤の補修

2023-03-30 | 水辺環境の保全
 隣接するヤナギの林側二辺の嵩上げを終えた。対角の二辺は護岸木脇を威之志士様の跋扈蹂躙によりグズグズで補修せねばならないと思いつつ一旦は「水域の泥浚いへ…」と思いは向かったものの一夜明ければ「やっぱり完治させておこう…」と相成って我が愛はまたまた土盛りとなったのである。まあ、自由気ままにお手盛り出来る範囲と言えば土盛りか泥盛りが相場で、たまにはご飯に「しょうゆの実」てんこ盛りが出来るくらいの老後なのであった。で、最後のとどめは土饅頭が世界相場なのである。

 さて結局この日も一輪車で土運びして流路との間の堤に土を盛り胴突きで固めた。量的には少なかったものの「山の出湯」行きを返上しての作業なので勢いはなし。で、この日はここまで。

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 翌日は流路の中に散乱した瓦の破片を回収し上の棚法面下の犬走りならぬ猪走りでズブズブにされた一辺に投じて掘り返され難くしたのだ。流路の瓦の破片は耕作放棄した後の棚田に投棄された産廃で出水の侵食で少しづつ現れて来る。流路に堆積されても水生生物の環境には適さないし、ここはズブズブの畔に入れ込んだ方が納まりがつくのだ。
 四本鍬で搔き集めてみようとしたがうまく掻けない。ガーデンレーキを使ったら弾力が作用して掻き集めが楽だったけれど頭だけ出しているような破片には非力で、ここはスコップの出番だった。まあ、とにもかくにも流路の流れは平らかになり見た目も良くなったのだが出水時には流速が早まる。一定の間隔を置いて杭打ちし流速と侵食を弱める設えも必要になる。水辺の維持・管理は終わる事が無く水商売・自転車操業は続くのであった。
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 流路は平らかになり流れが広がった分、緩やかになるけれど出水時の緩和策が必要なまま残っている。