要はナンジャモンジャ・ケセランパサラン・てなもんや三度カビ…のようになっちまったわい。途方を通り越しトホホにまで至れた事は恐悦仕打ちと言っても良い。かように人生は期待通りにはいかず、まあ、いかず後家人ではないけれど「チーズは喰わねど爪楊枝」なのであった。
ようやく四週間の熟成カビ付け期間が終わり、この日は折よく雨模様で「行きたい行きたい」心待ちにしていた山の出湯の開場時間に合わせて向かったのだが閉まっている。駐車場の案内板を見れば「10時開場」とあった。以前は9時から16時までだったのに休日も増えている。これもまあ昨今の労働環境改善の一環とあれば致し方ない。
玄関が開くまで1時間も雨の中で待つ気にもならず帰宅して熟成中のチーズを広げてみたら写真の通りの手太楽である。端的に「失敗」と判断して良いのだが原因が分からない。資料では「冷蔵庫で熟成」となっていたのを何かの折に番組で観たアルプスのチーズ製造の様子では室内の棚で熟成させていた。
気温や湿度の環境を別にすれば「敢て冷蔵庫でもあるまい」と後半の二週間は室温に置いたのだった。この方が菌の増殖は早いと判断したのだが、これが天下分け目だったかもしれない。
気を取り直して「俵型の蘇にグリーチーズを混入させた物」を取り出そうとしたらズルッと一皮むける。表面は汗をかいて湿潤である。カビの状態も細かい産毛状ではなくゼニゴケ状の斑だ。しかしながら三種類の塊はどれも蘇の香りを出していて腐敗臭は無。半分に切り分けると内部は白色で購入したグリーチーズの肉質感がする。蘇の状態の時は淡いクリーム色を呈していたから表面の状態はともかく内部は白カビ菌が増殖したのだろうか。
豆乳ヨーグルトを煮詰めて「蘇もどき」にし白カビを移植した玉は表面はやはり湿潤になっており色合いも蘇もどきのクリーム色から壁土色に代わってカビは灰色である。途中経過の時は鳥肌立ったような肌だったのだが切り分けて見る内部の変化は少なかった。しかしながら表面の色合いがおぞましくて腐敗臭は無く蘇の香りは有るのだが試食するには至らない。
三点目の「蘇にブルーチーズを混入させた物」は表面の湿潤さは無くて固いままだった。鼠色と言うか青色の混じったようなカビの繁殖部が有るので「黒カビ?」の疑念も出たけれど削り落とした下からはブルーのカビ色が線になって入っている。これは捏ねた時の圧着部なのだろうと思いつつ「青かびなら成功!」と喜びたいところなれど初心者としては確信材料に欠ける。
結論を申せば「成功!」とも言えず「失敗!」とも断じられない。ただ腐敗臭が無くても試食する勇気が無くまずは池のタナゴに与えてみた。大豆大に丸め投入すれば着底前から集まって突っつくけれど着底するとタナゴより大ドジョウが集まって食べ尽くした。池の大ドジョウは十匹ほどはいるのだが未だに産卵してくれない。体長も20cm近くになってドジョウとは思えない大きさなのだけれど泥土の環境で無いので繁殖しないのか。
二枚貝とドジョウの環境を思って田土を入れた時期があったのだが、この時は濁りが澄まず結局は細かく軽い粒子の底土にしたのだった。今回の「チーズもどき」を餌にすれば高栄養高蛋白食に間違いないから繁殖に役立たかどうか。二枚貝の給餌にも溶かせば役立つかもしれない。
しかし一方では「給餌で全滅」のリスクもあるし…おいらの腹に収める決心はつかないし…少ない年金を費やしたのに、老いたベルテルの悩みは今日も果てしない。
写真下側の二点が白カビチーズ混入物で左が豆乳蘇から右が生乳蘇からである。上側の大きいのは生乳からの蘇に青かびチーズを混ぜたものである。右下の物が母体のグリーチーズと遜色は無い様に見えるのだが我が人生、グリーチーズは種チーズとして購入した物を少々味見しただけなので確信はない。こう言う処に貧乏人の悲哀が出てしまう。
さて、今回の試作の愁眉の的は「生乳廃棄を防ぐ手立ての蘇で作るチーズ」だったのだがアカデミックではない垢出身駆の小生では器量が不足だった。まあ小生、器量良しなのだが人生悲哀が大きければ若禿げにもなるというもの、弱みやネックは脱毛と異なり落ちてはくれない。
しかしなあ、写真右下の白色一品は仕込みの時点より白色度は高まって「グリーチーズ風」になっているのだが指も舌も出ないのだった。まあ、ボチボチと表面のカビを取り除きながらタナゴの餌にすべえ…。こと「グリーチーズで育てた最高貴賓品種」と称しても爺我自賛行為でしかないわいなあ。
ようやく四週間の熟成カビ付け期間が終わり、この日は折よく雨模様で「行きたい行きたい」心待ちにしていた山の出湯の開場時間に合わせて向かったのだが閉まっている。駐車場の案内板を見れば「10時開場」とあった。以前は9時から16時までだったのに休日も増えている。これもまあ昨今の労働環境改善の一環とあれば致し方ない。
玄関が開くまで1時間も雨の中で待つ気にもならず帰宅して熟成中のチーズを広げてみたら写真の通りの手太楽である。端的に「失敗」と判断して良いのだが原因が分からない。資料では「冷蔵庫で熟成」となっていたのを何かの折に番組で観たアルプスのチーズ製造の様子では室内の棚で熟成させていた。
気温や湿度の環境を別にすれば「敢て冷蔵庫でもあるまい」と後半の二週間は室温に置いたのだった。この方が菌の増殖は早いと判断したのだが、これが天下分け目だったかもしれない。
気を取り直して「俵型の蘇にグリーチーズを混入させた物」を取り出そうとしたらズルッと一皮むける。表面は汗をかいて湿潤である。カビの状態も細かい産毛状ではなくゼニゴケ状の斑だ。しかしながら三種類の塊はどれも蘇の香りを出していて腐敗臭は無。半分に切り分けると内部は白色で購入したグリーチーズの肉質感がする。蘇の状態の時は淡いクリーム色を呈していたから表面の状態はともかく内部は白カビ菌が増殖したのだろうか。
豆乳ヨーグルトを煮詰めて「蘇もどき」にし白カビを移植した玉は表面はやはり湿潤になっており色合いも蘇もどきのクリーム色から壁土色に代わってカビは灰色である。途中経過の時は鳥肌立ったような肌だったのだが切り分けて見る内部の変化は少なかった。しかしながら表面の色合いがおぞましくて腐敗臭は無く蘇の香りは有るのだが試食するには至らない。
三点目の「蘇にブルーチーズを混入させた物」は表面の湿潤さは無くて固いままだった。鼠色と言うか青色の混じったようなカビの繁殖部が有るので「黒カビ?」の疑念も出たけれど削り落とした下からはブルーのカビ色が線になって入っている。これは捏ねた時の圧着部なのだろうと思いつつ「青かびなら成功!」と喜びたいところなれど初心者としては確信材料に欠ける。
結論を申せば「成功!」とも言えず「失敗!」とも断じられない。ただ腐敗臭が無くても試食する勇気が無くまずは池のタナゴに与えてみた。大豆大に丸め投入すれば着底前から集まって突っつくけれど着底するとタナゴより大ドジョウが集まって食べ尽くした。池の大ドジョウは十匹ほどはいるのだが未だに産卵してくれない。体長も20cm近くになってドジョウとは思えない大きさなのだけれど泥土の環境で無いので繁殖しないのか。
二枚貝とドジョウの環境を思って田土を入れた時期があったのだが、この時は濁りが澄まず結局は細かく軽い粒子の底土にしたのだった。今回の「チーズもどき」を餌にすれば高栄養高蛋白食に間違いないから繁殖に役立たかどうか。二枚貝の給餌にも溶かせば役立つかもしれない。
しかし一方では「給餌で全滅」のリスクもあるし…おいらの腹に収める決心はつかないし…少ない年金を費やしたのに、老いたベルテルの悩みは今日も果てしない。
写真下側の二点が白カビチーズ混入物で左が豆乳蘇から右が生乳蘇からである。上側の大きいのは生乳からの蘇に青かびチーズを混ぜたものである。右下の物が母体のグリーチーズと遜色は無い様に見えるのだが我が人生、グリーチーズは種チーズとして購入した物を少々味見しただけなので確信はない。こう言う処に貧乏人の悲哀が出てしまう。
さて、今回の試作の愁眉の的は「生乳廃棄を防ぐ手立ての蘇で作るチーズ」だったのだがアカデミックではない垢出身駆の小生では器量が不足だった。まあ小生、器量良しなのだが人生悲哀が大きければ若禿げにもなるというもの、弱みやネックは脱毛と異なり落ちてはくれない。
しかしなあ、写真右下の白色一品は仕込みの時点より白色度は高まって「グリーチーズ風」になっているのだが指も舌も出ないのだった。まあ、ボチボチと表面のカビを取り除きながらタナゴの餌にすべえ…。こと「グリーチーズで育てた最高貴賓品種」と称しても爺我自賛行為でしかないわいなあ。