トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**合掌は哀しからずや 故郷は遠くにありて想うだけ

2022-03-11 | 大震災
            父祖の代この地と定め血を繋ぐ
                    繋ぐ人無き除染無き今

            解除とて前山からは除染なく
                    山の浸み水流れて寄せる

            里山がある事ゆえのテッポ打ち
                    今は毒気の忌み地となりて

            春浅し山は昔と変わらねど
                    古老と朽ちる郷の幻影

            集落も今は草木に呑まれたり
                    野獣跋扈し蹴散らす汚染

            故郷は遠くに住みて想うだけ
                    そして哀しく祈るだけ

            コロナより怖い汚染のただ中は
                    打つ手無きまま子孫へ障る

            原発は忘れさられて易き日々
                    壁に耳無し障子に目無し

            古里は面影も無し大造成
                    山は悠久汚染は久遠

            集落はジジババだけで11年
                    老いの影さえ風化で消える

            集落の結も祭りも消え果てて
                    既に野となり太古に還る

            残留値ジジババならば気に病まぬ
                    とうにこの身も残留孤老

            大陸の原発襲う狂犬は
                    メルトダウンの装置となりぬ

         

















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