トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

谷田に住む蛇

2008-11-14 | 性向有毒の翁なれば

Sn3d0421 『二枚舌言われた蛇に嘘は無し』

『二枚舌千三回は千切れたり』

『千三つ嘘を重ねて親密だ』

『ドングリの芽が出る当ては千三つ』

既に落ちたドングリの 条件の良い場所のものは主根を潜らしている

苗床のドングリもよく発芽するだろう

これから千日三年 畑で養成して植え込みだ

その木がドングリを実らせる頃には おいらは土に戻っている

それにしても谷田や永田の蛇は何枚舌の種類なんだろうか

閻魔様にきっと叱られる


為しても為さざるも悔やみ

2008-11-14 | ペット

『看取る日は送る日なりの確信は不変なれども延命如何』

『水止めば乾びるばかり水やれば僅か延ばせる奈はどう思う』

『生かすすべ苦痛無きこと望んでも我が老いし子は何も語らず』

『ひたすらに伏せ続けたる老いし子に安静破り水を与えつ』

『我が父を 乾び送りた この身ゆえ せめて渇きは 憶えさせまい』


どうしてお腹が減るのかな

2008-11-13 | 何よりの楽しみ

Sn3d0369 『芋栗の山のスイーツあぶりお茶』

おやつに初物を並べた 飲み物も温かいのが欲しくなったきた

今日は枝ごと火にかざした 茶葉を やかんでひと煮立ちさせる

新茶でなく大年増だが こんな場所ではご馳走だ 美味しくはないが

Sn3d0361 『不審あり葛葉払えばナラタケの一斉蜂起革命かくや』

ナラタケは大変脆いのが解った 触っただけでホロッと壊れる

多少外気に触れて 水分の抜けているのは扱い易いが

落葉を被って湿度を保っていたのは悲惨だった

おいしいキノコとは思わないが 軸の食感は好きだなあ


指折り数える日々か

2008-11-13 | ペット

『老いし子よせめて娘の帰省まで命保てよ無理と知りつつ』

『食断ちて身を綺麗にし発つと聞く獣さえもか汝に思う』

『朝起きて寝所の姿見るたびに安堵もありて不憫もつのり』

『ペーストの補助餌と水をスポイトで与え続けて僅かに活きし』


夏の世は夢の如し

2008-11-12 | 小父のお隣さん

Img_9691 『十三夜胴無きカブト夜光受く』

『アブラゼミ虚空つかんで今は亡き』

『居待ち月祇園精舎の虫の声』

『逝く夏の挽歌奏でるヒグラシぞ』

ヒグラシの鳴く声は 本当にもの悲しい

夏も終わりだと痛感する

日暮れに鳴くから いっそう その想いがつのる

聞くたびに感傷的な気分になるが それは私もソノヒグラシだから


ただ伏せし老いし犬

2008-11-12 | ペット

『苦も見せず触れば尾を振る義理堅き癒えぬ病で年越しなるや』

『老いし子よ萎えて動かず隅に寝て我も萎えたり心塞ぎて』

『今解る薬石効を示さねば後は委ねて待つだけのみと』

『絨毯を切りマットに敷きたもう少しは優し伏せし老い子に』


タデ喰う爺も好き好き

2008-11-11 | 今日は真面目に

『林遊期たどり着いたら苦行林』

『植林の森は無明の前知らせ暗く覆いて崩れて自明』

『溜池の掘り上げすれば立冬の溜りし水にまだトンボ来る』

『道つけて疲労困憊なりたれど自己の満足代え難しかな』


残る葉は何枚ぞ

2008-11-11 | ペット

『犬もまた目足シモとも衰えて腰も萎えれど触れば尾を振る』

『描いた絵と違う晩年我が犬の姿重ねる我が歳の先』

『ただ眠る餌も水も避けただ眠る僅かに舐めし離乳の練り餌』

『餌を取らず五日になりし老いし子よスポイトの水僅かに舐めし』


この素晴らしい国 日本2

2008-11-10 | 性向有毒の翁なれば

Sn3d0430_3 『千年の普遍に寄らず育みを枝葉末節日本良い国』

『働けど口短きの口ゆえに雲泥万里日本良い国』

『戦士たる誇り高らか微禄さえ雲散霧消日本良い国』

『いくさ経て国興したり蟻蜂に苛斂誅求日本良い国』


また一葉落ちて冬寒

2008-11-10 | ペット

『老いた上心不全なり我が犬はよく生きてると言われたるけど』

『老いし犬三日食せず薬増す効き目解らじ他の術も無く』

『戸を開けばよろけて立ちし我が犬は用を足すまで自分で歩み』

『用すれば歩く力も無かりけれ抱かれる時を四肢張りて待つ』 


青年負い易く学なり難し

2008-11-09 | 小人閑居して憮然

Sn3d0422_2 『麻縄に連るる力士のニガヨモギ』

『蛍雪も蛍煙と化す学舎かな』

『学志なく寮歌の時代遥かなり』

『バーチャルのハンターゲームするよりもバンブーハンターやったらいかが』


木を突っつく我汝

2008-11-09 | 小父のお隣さん

『指呼いらずコゲラ取り付く前の幹』

『幹に付きコゲラ顔なしカラ降りる』

『登る木に螺旋階段コゲラ行く』

『キツツキに負けじと気張り枝を打つ』

近くでドラミングしている

コゲラは至近距離までくるが あいつは姿を見せない

我輩はヒノキにしがみついて 枝を打つ

それにしても 人に見られたく無い不恰好さだ

あいつもヒノキなんだろうか


ニールはお馬鹿さんと言うだろう

2008-11-08 | 今日は真面目に

『太山は土壌譲らず過去のこと今は譲りて譲りて耐山』

『宅地横河床も葦の繁茂なり官は不関与枯れ草火災』

『見渡せば葦原の中続く道五色の沼は葦に呑まれり』

『遷移急保護とは違う五色沼』

五色沼が葦に席巻されてきたという

遷移に任せる というのが保護を標榜する官の理屈

沼が見えないと客が来なくなる というのが民の言い分

角を矯めて牛を殺すのはどっちだ

沼が消えたら 国立公園の価値は無い 葦原にするのが官

観光資源でもないのだ 生活が掛かっているのが民

人為で支えなければならない自然がある 理解できないのが権限を持つ国

狭い国土が放任や放縦であって良いはずがないだろうに


下々は毎日が立冬

2008-11-08 | 小人閑居して憮然

Sn3d0422_3 『たたく鐘資産など無く給付なし』

『付和雷同堂カネタタキ太鼓持ち』

『金貸して舌打ちしたかカネタタキ』

『カネタタキ耳を澄ませば散歩人』

カネタタキの音色がうら寂しい 夜半に目覚めて耳を澄ます

いつもと違う鳴き方と思っていたら くしゃみして遠ざかっていった

変なカネタタキだった 年中未明にいるやつ


お月さんこんばんわ

2008-11-07 | 小父のお隣さん

『三日月もメタボとなりつ秋の月』

『お月さん芋を食らうて太りゆく』

『困るなり間に合いもせずススキ花』

『萩無くてヌスビトハギを活けるなり』

ヌスビトハギは嫌いだ 綺麗な花に騙されたから

萩と間違えて 残しておいたら今では大繁殖

付いてしまうと取り除くのが大変だ

そう言えば いっぱいくっつけて泣いていた子がいた

くっ付き虫付いたあ と