トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

80日間盛会一蹴

2011-09-23 | 今日は真面目に

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   資材購入の打ち合わせはメールや電話では何ともならず、12週ぶりにフイールドにいった。予想した風景とは言え、トンボ池、泥水地は水面が見えないほど生い茂っている。見ようによっては自然のありのままの姿ではあるが、水面が隠れてしまうとトンボの産卵がおぼつかなくなる。

 ミズアオイ、カヤツリグサ類、ミゾソバ類などが水面を覆っている主要な植物だが、種子の逞しさには敬服する。怪我をした泥水地の現場では一輪車が野ざらしで赤錆を出していた。水面の植物も、作業半ばの部分も蹴りをつけたいが、まだ当分は一蹴する心算でいなければならないのだ。

 話に聞いていた通り、トンボ池の水面には大小のメダカが群れている。水路の泥浚いをした会友の話だと、泥の中にヤゴが多数動いていたという。その意味では半年掛かりで造成した水辺で意義はあったが、結果的には完成目前に半年以上の中断を余儀なくされた。例えれば「常在戦場」ならぬ「重罪労災」であった。貴重な一シーズンを棒に振ったのだから…。

 思い返して見ると80日余、会の活動を離れた故に荒れ果てさせてしまったが、福島の無人地帯の荒れ果て様は察するに余りある。向こうは始まったばかりなのだ。


9月定例会

2011-09-23 | 月例会

2011/09/17(土) 9:30~12:00

会員 6名

活動 トンボ池周辺の刈り払い・稲刈り

*荒模様で中止と思っていたけれど6名が参加し、トンボ池や泥水地に植えた水稲を刈り取った。苗を頂いた農家はまだ刈り取りしていなかったそうだが、一株をお礼方々、見せにいったら「大変良く出来ている」とほめられたとの事。植え放しで手入れなど皆無だったが育つ時には育つものだ。昨年の様に猪の被害に遭わなくて何よりだが、小生、実った姿は見られなかった。

 ただ食べるためには脱穀・精米まで行わなければならないが、当てをどうしよう・・・・・。

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**人腫のるつぼ

2011-09-22 | 性向有毒の翁なれば

 吹き寄せて永田の中から野田に寄る今日のうたかた明日のアオコ

 陰腹で任をやりぬく材もなく空肩書きの永田の案山子

 立身も三欲満たせばバイチャバイチャ後は知らない瓦礫に汚染

 大本営維新伝来首尾争い代本命なら雨後のたけのこ

 入れ子でもマトリョーシカでも間に合わぬ多災な人罪さらして終わる


何になるやら…

2011-09-21 | 小父のお隣さん

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 縁台で休もうと目を落としたら虫が居た。保護色で安心しているせいか微動だにしない。正確に言えば触覚だけをゆっくり動かしているだけだ。尾が二本あるから「コオロギ」の仲間に間違いないだろうが理解できるのはここまでである。「目を落としても」これくらいは判るから、まだ認知症は心配ないようで安心する。

 なんで草むらにいないで、丸見えの縁台にいるのか知るよしもないけれど、暇つぶしに付き合ってくれる「愛い奴」である。満腹で腹が膨れているのか、もともとメタボ体型なのか承知はしていないけれど、警告に来たのならお門違いだった。小父さんは動けなくても早期にフイールドに入りたいからしっかり体操は行っているのだ。患脚の筋力は落ちたとは言え、腹囲は活動時と同じ寸法を維持している。特に自慢にもならなぬ自己満足である。


*虫の声 1

2011-09-20 | 小父のお隣さん

       月見ればアオマツムシがちゃちゃ入れる

       コロコロリィ遠慮しいしい処暑の夕

       星流るチンチンと打つカネタタキ

       ガシャガシャと暑さ増します宵の口

       木から降る星降る夜のお邪魔虫


**必ず飾る

2011-09-20 | 性向有毒の翁なれば

 天と恥の違い何処吹くまつりごともののふ居らぬ頭誤屁鉢呂

 愚弄張る永田なおさら横並びこれぞ国難頭誤屁鉢呂

 日本怪改選もどきの永田町雑兵ばかり頭誤屁鉢呂

 覚悟なく志無きうたかたは浮かんで破裂頭誤屁鉢呂

 乃木も居ぬ野田にあっては平八郎出番譲って頭誤屁鉢呂


*中秋の名月

2011-09-19 | 小父のお隣さん

          虫の音が野分とばかり耳を打つ

          望月やアオマツムシの今太閤

          虫の音に動かぬままの夜半の月

          婚活へ涼夜に熱き虫時雨

          虫の音に開けてうるさき残暑かな


お背戸に木の実の…

2011-09-19 | 感じるままの回り道

Photo  居間の窓際に設えた療養ベッドは二階の寝室より自然が身近だ。最近までアオマツムシの独演会みたいだったけれど、この頃は他の虫の音が主流になっている。

 その中に「ボコッ」とか「ドスッ」とか無粋な音が混じるが、多くの虫の音は中断することもない。小生の聴覚だけが雑音?としているだけのようである。それはリンゴの落下音なのだ。

 童謡に「おせどに木の実の落ちる夜は…」の一節があるけれど、ドングリや栗の落下音の「コトッ」とか「ポトッ」に比べれば、歌に情感を添える落下音でもない。「青リンゴだったのに・・・」と長いベッド生活を思い知らされる。

 例年に比して吸虫害が多いので落ちるがままではあるが、暇にあかして手の届くところだけ集めてみた。丁寧に処理すればジャムの1リットル程度は出来そうだけど、三食とも家で食べている日々では、あえてパンは食べたくない。フイールドの栗も、そろそろ落下が始まる頃だろうが、この落ちる音が懐かしい。患足荷重が体重の3割程度ではフイールドはまだ遠い。


*一時帰宅

2011-09-18 | 大震災

           渚にて映画そのまま影も無い

           人は居ぬ渚は今も黄泉の口

           兵役はなく辟易の多々の国

           風に鳴く破れ屋埋もる草茫々

           さよならを萩みて悟る帰宅かな


山椒の再萌芽

2011-09-18 | 小父のお隣さん

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 すっかり丸坊主にされた山椒が再萌芽してきた。フイールドの食草園に植えた山椒は、シーズン中に2回は丸坊主になっていたが、庭の山椒は被害?は大きかったものの1回目である。

 再び葉が繁茂して親蝶が産卵に訪れたとしても蛹で越冬するのかしないのか微妙である。食べ尽くして台風の雨の中で夜を過ごした幼虫10匹ほどは一斉に姿を消した。

 近くに食草になる代わりの植物といえば、種をつけた三つ葉だけだけれど、アゲハの種類が異なるから代用になるのやら…。雑草の中をかいくぐって到着せねばならないから、代替えになったとしても密林に探しに入るようなものだ。これ以上は考えない事にした。


*長い夏休み

2011-09-17 | 感じるままの回り道

         夢うつつすみれの空に鳥はゆく

         ヒグラシや濃いすみれ色見届ける

         弓月の朝日を射るか低き空

         ビラ入れの香りに目覚む昼寝かな

         なでしこを愛でて被災の地に涙


ししとう

2011-09-17 | 何よりの楽しみ

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 「赤い花なら・・・」の出だしの歌があるが、同じ時期ではこれも負けない赤色である。唐辛子と思われるが、立派な「シシトウ」なのである。辛いものが多いので収穫を諦めたので熟してしまった。

 元はと言えば「葉を食べたい」ので植えたのだが、思わぬ怪我で世話が出来ず、結局は生育不全で葉を収穫するほど繁茂させられなかった。

 先日、放映された番組で「甘味種でも生育環境が悪いとカプサイシンの生産が促進され辛くなる」と生産者が言っていた。これで全ての疑問が氷解した。庭の二本は甘い実もあったが、この頃は半分以上が辛くなってしまっている。

 陽あたりは良いが、軒下で乾燥しやすい上に泥鰌が、でなくて土壌が不健康だから方程式通りの辛さ発現となったのであろう。時折、無性に青臭いのをかじりたい時があって、窓から収穫するのだけれど、もう甘いのに当たるのは宝くじに当たるような感じだ。それでも先端を少しかじって確認するのだが、これだけでは不十分で結局は辛い思いをして汗をかく。懲りないと言えば懲りないし、青物に飢えていると言えばそうでもある。なんたって自宅軟禁3ヶ月目なのだから…。


*柳川鍋

2011-09-16 | 性向有毒の翁なれば

         ああ無情どじょう頼みの泥田町

         どじょう様田毎の突きに目をまわし

         深田ゆえ野田や永田に材は無し

         材無くばどじょう朽ち木で木偶を彫る

         綱引いてどじょう昇れや那智の滝


**中愁の名月

2011-09-15 | 感じるままの回り道

 被災地や月見る人は何思う笑顔か涙昨日か明日

 名月や被災地想い心経を一遍あげてただ眺むなり

 久々に生きるを知りぬ月追ってしばし転がる無灯火の部屋

 あかつきを見つつ被災の話聞く空色づくも空なり瞳

 薄明を臨みあかつき迎えたり被災地すでに日の出の頃か


彼岸花咲く

2011-09-15 | 小父のお隣さん

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 庭に彼岸花が咲いた。元々は近所の宅地にあった球根で、泥水地の護岸にモグラや鼠などの被害防止のために植え込む心算の球根だった。

 それが植え込まないうちにアキレス腱断裂で、放って置かれたのから花穂を上げた。早朝に気がついて、電気蚊取りを庭に下ろしてから残っている球根共々ポットに植え込んだ。縁台に腰掛けたままの作業である。

 電気蚊取りは多少は効き目があったみたいで、藪蚊の大量襲来を受けることなく作業を終えたが、それでも三箇所がプチ痒い。

 近くの土手も咲きそろったのかどうか、フイールドも咲いたかどうか確認は出来ないけど、ともかく彼岸花の季節になったのだ。来期は植え込んで護岸に咲く姿を見たいものだが、毒のある球根だからこそ、求められて農地や土手の保全に生かされてきた。だから見習って損はない。

 「どうせ私は…」とふて腐れて言うまでもなく従来の活動は当分無理だし、掘り上げ・植え込みは軽作業でリハビリとしては申し分ないのだ。話は違うがツバメが姿を消した。もう冬支度が始まっている。