トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

バードフィーダーを作る

2021-12-24 | 何よりの楽しみ
 そろそろ冬季給餌の頃になった。別に給餌をする義務も無いのだが姥捨て山の孤老としては遊び相手が切に欲しい。ほれ、あの「我と来て遊べや親の無い雀」の一句のように。人は独りでは生きられん、小雀の一羽でも傍にいれば胸は温まるだろう。
 先日、バードバスを設置したものの知る限りでは来訪は無い。小羽の一本でも浮いていれば確認できるだろうが監視するほどの事でも無いし、まあ、ご随意に・・・である。

 籠タイプのバードフイーダーは昔より製作していて庭に設置している。当初はむき出しの餌やミカンだったけれどヒヨ様が「そこのけそこのけ!」と傍若無人な振舞ばかりするし、ガラス越しに覗くと「ギョエー!」とかなんとか辛辣な非難の一声を上げて逃げ去るのが許しがたく「ヒヨドリだけには餌はやらない」と天地神明に誓って籠型にしたのだ。
 それからである、メジロやシジュウカラ、雀などが落ち着いて採餌するようになったのは。これらの小鳥は種が混じって採餌はしないまでも近くで自分の番が来るまで待っているという出来た小鳥たちなのだ。時折はこれらの小鳥を追い立ててヒヨドリが飛びつくけれど餌までは届かない。今度は「キョエー!」とかなんとか悔しさの一声を上げて去る。小生はムフフなのであった。

 今回のフィーダはフイールド用なの少し大きめにした。中に入れるのもヒマワリの種子と決めてある。昨季は「小鳥用の撒き餌」や「ファットボール」を作りスプリングフィーダーまで購入し用意したけれど結果は惨敗で捲土重来なのである。最初は自宅の庭に設置してある籠と同じサイズにしたのだが貯蔵ボトルを付けると籠の中が狭くなってヒヨドリくらいなら首を伸ばせば届きそうに思えたので20mmほど径を大きくした。それに合わせてボトルも大きくして補充の手間を省くつもり。

 支柱はいわゆる建築廃材Cチャンと言われる構造材を使った。これを支柱にして上部に籠を差し込みネジ1本で固定しておく。春になり給餌が不要となればネジ1本を外せば回収できるのだ。このフィーダはバードバスと並べようかと思ったものの地面腐食層が厚く固定しきれない。ましてや駐車場横では悪戯される可能性も高まるから前期に設置していた食草園の中に立てるのが良いだろう。採餌する側も落ち着いて出来るだろうし。

           

*今日の一句「望郷」

2021-12-24 | 感じるままの回り道
                 十三人十五センチのクリスマス

Bugs kitchenに食草を移植

2021-12-23 | 今日は真面目に
 突端台地を来季に向けて改良中だ。既に概念として世界初だろう「Bugs kitchen」のビジョンがある。周辺の野草を集めコロニーを出現させ昆虫の生息と繁殖の手助けをするのである。全面刈り払いの愚挙を避けるための方便でもあるのだが、及ばずながら老骨傷んできた孤爺であっても「腐っても鯛」日本男児の端くれたい!。期を見てせざるは遊無きなり。

 この日は「ハギ」と「カラムシ」を掘り上げてきて定植した。まだ原っぱ部がアッパッパだった頃に寂しいのでハギを植えたのだが周囲の樹木が育った現在は日陰の身になって衰退気味だったのだ。それを掘り上げ5株に分けて植え付けた。カラムシは梅畑で繁殖中なのだが概ね2~3回は刈り払われていて、安定した生活場所とはならなかった。その一部を掘り上げて定植したのだが、来期に数本でも萌えてくれれば数年でコロニーを形成するだろう。たまにでも良いから青いカミキリムシを見たいものであるし繊維も採ってみたい。

 この日は植え付けし水極めして真竹の支柱を用意して終わった。鉈も槌も棕櫚縄も用意してないから作業が出来なかった。でもでも、ここまで辿りつけたからホッと一安心である。厳冬期になる前にツマキチョウの食草「イヌガラシ」の用意もしたいのだがトンボ池脇に用意した部分があるから二カ所に分散するのも手入れが面倒になる。一方、危機管理の面からは分散管理は理に適うと思っているものの煮え切らない。

           ハギは2列五株     カラムシは1列

                   冬至あさ西に月あり陽はひがし

*今日の一句「望郷」

2021-12-23 | 感じるままの回り道
                教室のだるまストーブ異性無し

今日のエッ!品「春菊入りクラッカー、塩バター味と醤油味」

2021-12-22 | 何よりの楽しみ
 毎回、稿を作るのに「#お菓子」なのか「#スイーツ」なのか混乱してしまう小生であるが耄碌とか恍惚とか呆けとかではない生まれも育ちも雅だったからに他ならない。つまり、上げ膳・据え膳・箱膳・座膳・当然の環境だったので、そのような事を考える必要もなかった。
 それはともかく久しき昔を回想したとて役には立たない。今、ここにある興味を解消せなばならないのだった。そうしないと瘡蓋みたいに、おんぶお化けみたいに離れない。「生きるとは何ぞや⁉」と「食即是喰・喰即是食」深い瞑想・探求の世界を追求する小生としては雑念や業は邪魔なのである。

 冬が旬の春菊、鍋で使いたくても牛肉などは無縁で安い胸肉のひき肉とでは組み合わせても美味しく感じられん。ましてや一束200円近くもするし茹でると小皿一皿分のお浸しでしかないのだ。それを何とか数日でも楽しみたいからと考えた結果が自前のおやつに練り込む事だった。そうすれば風味は数日噛みしめられよう。
 てなもんや三度笠で、午後の一時をクラッカー作りに充てた。春菊はレンジでチンし冷水で締め包丁で刻んでからフードプロセッサーで微塵にする。二束分用意したから半分に分け一方は玄米粉で、もう片方は薄力粉でクラッカー仕立てで予熱し180度15分焼いてみた。

 薄力粉仕立ても3mm厚の生地にしたのだがパリッと仕上がらずシットリしている。二度焼きすればカリカリ感が出るだろうが春菊の香りが楽しめれば良いのだし長期保存も他人様の口に入れる仕儀も無いのだから個人用で体裁や見てくれはこの際どうでも良いのだ。

 玄米粉のクラッカーは卵などの繋ぎになる材料を入れなかった結果、生地としてまとまり難く型に押し込んで成形し焼いた。見た目もとっても悪く食感も粒子の粗さが良くわかる。しかし噛みしめるほどに味わいが染み出てくるのはいつも通りだ。結局、お茶うけやお八つと言うより、忙しくてご飯の支度が面倒になった時の代用食になった。その意味では「菓子類」ではないレシピなのであったからで、カレールウを掬って口に入れれば噛み応えのある美味しい一品となったのだ。

 数日後、蜜柑切りの手伝いに行ったのだが心配していた通りの「所により一時雨」が大当たりして開始間もなく中止で帰宅。さーて困った、てなところで「春菊クラッカー」に再挑戦。今回は後始末が大変なフードプロセッサーは出さずすり鉢で摺り下ろして使った。電動機器より伝統器具の方が勝手が良い。
 味に変りが出るはずも無いのだが生地を3mmに延ばしてコップで丸く抜いた。丸い抜型が無く最初は缶茶の筒を切って使ってみたのだが切り口が綺麗にならないので却下しガラスのコップで落ち着いたのだった。このクラッカーは「醬油味」として塗ってはみたものの醤油だまりが汚く見えてしまった。二度焼きして両面塗付が味が出ると思っていたが、あまりの汚さで頓挫した。味わいは「塩バター味」が好みだ。
  
 昨季は「香り」での暇つぶしで一頃は「芳香蒸留水」にお熱を上げたものの一通り作ってみれば納得し機材は邪魔になったままである。ましてや冬の時期では柑橘系か針葉樹程度しか材料がないし冷却水を小一時間も流しっぱなしでは水道代もかさむ。同じ香りなら口に入る香りの方がマシだと思えるのであった。まあ、花より団子、嗅ぐより噛む。噛む噛むエヴリパティシエ。お粗末・・・。

*今日の一句「望郷」

2021-12-22 | 感じるままの回り道
                教室の座布団の席秘して坐す

居るのか居ないのか、それが悶題だ!

2021-12-21 | 小父のお隣さん
 蔓性植物は高みへ上る性質があるから樹冠が高ければ高いほど手も目も届かなくなる。イボタに伝わせた写真のキジョランもイボタの樹冠まで届いて蔓の途中には葉も無くなったから晩秋の頃のアサギマダラの産卵期でも確認が出来なかった。12月も後半に入るとイボタの落葉も進みキジョランが見えやすくなった。

 西高東低、冬の季節風が強い冬晴れのこの日、濃紺の空を背景にキジョランを伺い見れば孔だらけなのだった。まるで「孔と冬の蒼紺」そのままなのだった。しかし孔は見えても幼虫の確認は出来ない。双眼鏡で探すしかないのだが、敢て携行しなくても食痕があれば存在証明にはなる。しかしながら、この食痕が果たして今期の食痕なのかどうかは手に取って観る必要があるし、出来なければ幼虫を確認しなくてはならない。とは言え、そこまでしたところで自己満足でしかないと思い直して指を咥えて眺めるだけにしたのだった。

 食草園で生育しているキジョランは現在5本であるものの、園地は棚田跡で粘土質、その上、トンボ池が隣接していて地下水位が高いはず。キジョランだけでなく他の食草食樹にとっても環境は良好とは言えない。そんなところに植え付けてしまった不始末のお詫びに一輪車で落ち葉を大量に運んで敷き詰めてみた。腐葉土が増えれば少しは助けにはなるだろう。

         

*今日の一句「望郷」

2021-12-21 | 感じるままの回り道
                葉ボタンや根雪となれば奥座敷

最強寒波がやってきた

2021-12-21 | 感じるままの回り道
 19日朝の気象情報で最低気温0,3℃の表示だった。これだけで今期最低気温だった事は理解できるしフイールドはこの数値より3℃ほど低いはずなのだ。覚悟を決めても自宅を出るのは家に日差しが射して来る9時近くになった。あまり早く出かけても寒いだけだし何より膝刺が辛い。寒冷の影響とは思われない膝痛があるのだ。

 それはともかくフイールドは霜一色で二つ池は全面凍結していた。さすが最強寒波である。そこで思ったのは「この日にオオスズメバチの巣穴アタックをしなくて良かった!」それだけだ。前日18日に巣穴アタックで駆除しようと早朝からの顛末は大きく空振りし最強寒波の渦中で駆除空振りでは踏んだり蹴ったり凍えたりで、しばらくは傷心、身も心も凍り付いたはずなのだ。

           

**今日の一歌

2021-12-20 | 感じるままの回り道
               白鳥の泳ぎさやかに見えるとも
                           動き止めれぬ脚は哀しき

               白鳥は哀しからずや空の青
                           海のあをにも染まずただよふ    若山牧水

水商売は終わらない…

2021-12-20 | 水辺環境の保全
 冬の間は水辺での作業に手出しはしたくないのだが漏水・減水の事態ともなると先送りは出来ない。兎煮も角煮もいいえ、とにもかくにも最優先の即決事態なのである。既に水見回りしたところでトンボの姿を楽しめる訳もなく、日照の届かなくなった谷地は寒く尚且つ侘しいだけの空間になっている。とは言え「水切れ」の事態は水域の原子爆弾にも相当する苦労が一瞬にして水泡に帰す零査定となりかねないので欠かす訳も出来ない。

 この日棚田部の底が見えていた。度々漏水するオーバーフロー部だろうと確信して立ち寄ればやはりそうだった。堰の護岸木の下から漏水している。夏の頃、水切れ防止のためにオーバーフロー部より棚田内に土嚢を敷き詰め越流させておいた。これでオーバーフロー部から多少の漏水があっても棚田内の減水は阻止できていたのだが、今回はその土嚢の脇から漏水している。これでは「元から断たなきゃ駄目!」その通りであって、急遽土嚢三袋を用意し運び護岸木の両脇と越流堤を補修した。

 これで湛水量が復活し少なくとも春までは大丈夫だろう。とは言え、そう思っていてもいつ何時漏水・減水・断水が起こるやも知れず、日々の水見回りは欠かせないのであった。誠に水商売は自転車操業であって、動かすのを止めればこけるだけなのだ。
 まあ、「転ばぬ先のペダル回し」なんちゃって・・・。

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*今日の一句「望郷」

2021-12-20 | 感じるままの回り道
                 煙口いぶし大根の煤の皺

目星付けたはず、外れておおスカこいた朝

2021-12-19 | 小人閑居して憮然
 辺縁部の整備中に斜面に残っている孟宗竹の集積部にオオスズメバチが10匹前後集まっているのが見えた。作業の折々に数日間の観察で「腐食竹の下部に巣があるに違いない」と確信するに至った。一般的には12月も中旬ともなればオオスズメバチの活動は止んで、まだ営巣中なんて考えられないものの、今を去る事10数年前の年末に除竹作業中の斜面で飛翔しているオオスズメバチを追視したところ巣穴があって外出する個体も帰巣する個体も確認できたから作業の支障になる前に駆除したのだった。

 師走とは言え日中の活動は確認しているので気温が下がる未明に対処しようと決めて、その時は大みそかのまだ明けやらぬ早朝に駆除を決行したのだ。巣穴の入り口は拳骨が入る大きさで、そこから下には細かい土の粒子が溜まっていた。スギの根元で根を切らねば巣を取り出せないからチェーンソーも携行した。
 巣穴の中に蜂用の殺虫剤を噴霧したものの羽音が唸って聞こえてくる。きっと体温を上げ攻撃態勢を整えるのだろうと判じ、更にもう1本の殺虫剤を噴霧した。羽音が収まってから掘り出した巣は大径40cmほどで3段あった。蜂の成虫は50匹近く、巣房にはまだ多くの幼虫が存在していて驚いたのを記憶している。

 今回も同じ状況だろうと、しかし準備は念入りに行った。毒液から顔面を守るフエースガード、頭部に被る蜂除けネット、これは洗濯ばさみ2個をゴム紐で結び体の前と後ろから脇の下を通し密着させた。上衣は銀色のウインドブレーカーを被り、皮手袋にゴム手袋を被せ袖口もろともガムテープで締めた。
 下衣は長靴の上から雨合羽のズボンを装着し裾はガムテープ止め、腰回りは上衣を中に入れ腰籠の中に蜂専用の殺虫剤スプレー3本を携行し用意万端。これは数日前から準備していたのだ。

 決行日は天気予報とにらめっこして決めた。今冬最強の寒波が来る18日、最低気温予報は3℃なのでフイールドは氷点になるだろう。これならオオスズメバチと言えども飛翔し攻撃は出来ないと楽観予想し決断する。
 朝7時に自宅を出発、フイールドでは7時半ごろから準備し現場へ行った。まずは巣穴の確認と集積されている腐食の進んだ古竹を取り除かねばならない。これは造林鎌で掻き寄せ崩して排除したのだが巣穴が見つからないのだった。地肌が綺麗に見えるまで片付けてみたけれど発見できず、周囲も歩いてみたけれど痕跡も無く無駄な作業となってしまった。月例会の日でもあったから、そのまま活動に参加し終了後に気温の上がった現場に立ち寄ってみたもののオオスズメバチ1匹すら発見できなかったのだ。

 あの連日認められたオオスズメバチの飛翔と数は何だったのだろうと不思議でならない。あああ、寒さを堪能しただけのオオスカメ罰!。ああ、我が人生、初恋といえ、通学列車の胸ドキと言え、通勤時の時折のすれ違いといえ、全て実らなかった事ばかりだ。ただ一つ稔った事は「孤老」であった。苦労が多い訳が分かった・・・。チャンチャン。

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*今日の一句「望郷」

2021-12-19 | 感じるままの回り道
                 採る人も無き朱果庭の冬の柿

葉っぱ踏み踏み落ち葉掻き掻き

2021-12-18 | 今日は真面目に
 掻き寄せても掻き寄せても落ち葉の量には負ける。1回目の落ち葉掻きは斜面だったが今回は林道の一部と原っぱ部の一部で行った。低いところの方が集まってはいるのだが集積場所まで移動させるのが大儀で難儀、結局は集積場所に近い周囲だけ搔き集めると言う事になる。
 それでも膨大な量に見えるし乾燥している落ち葉は軽くて熊手でもバサッと送れるものの湿った落ち葉はことのほか重くなる。熊手で掻ける量も減るし、業を煮やし足で送ろうとしても思ったほどは送れない。仕方なく熊手で掻き掻きしつつ移動させたのだった。

 一旦は小山に見える高さになっても翌朝には窪んで低くなっている。子どもたちが「落ち葉プール」で遊んだ結果ではなさそうで、どうも威之志士様の跋扈蹂躙か寝床にしたような窪みに見えるのだ。潰されたところで被害になる訳でも無いのだが、ヌクヌクと落ち葉のベッドで過ごしたかと思うと悔しいのであります。おいら、猪のためのベッドを設えた訳では無いのだ!。
 威之志士様にはほとほと困る。カヤネズミの巣場所にとススキの株を大きくすれば真ん中に鎮座してしまうし、水際を整備すればヌタ場に変えられる。スタバにして無料こーひーとでも言うなら文句は言わないものの、新し物好きとでも言うのだろう新たに設えた処からやられる。
 まあ、それだけ周囲には注意関心を払っている左証なのだろうが「奥山へ帰れ!」と言ったところで元々生息していた地でも無く放獣された結果なので放縦されてもしていても文句の言い処が無い。

             林道部の集積         原っぱ部の集積

             奥山に落ち葉踏み分け去れと言う
                           爺の啼き声秋は悲しき    秋上・215改