先週金曜日の三本槍岳登山の続きとなります。山頂からの帰りは朝日岳に登り、その後は茶臼岳に登るか、あるいは姥が平へ紅葉の様子を見に行くかの選択枝を考えていました。夕方からアパートで予定があるため、両方訪れるのは時間的にちょっと無理があります。朝日岳に登ってから決めることにしました。
前の記事で紹介したように、鏡ヶ沼を見下ろす展望台(山頂から続く尾根の先端の白いエリア)まで下り、再び三本槍岳山頂に戻ってきました。山頂にはさらに多くの登山客が訪れ、眺望を楽しんでいました。最後に紅葉と福島県、山形県の山々を目に焼き付け、朝日岳へ向けて出発します。時間はちょうど9時です。
これから目指す朝日岳は1900m峰の先にちょこっとピークが見えています。遠くには八溝山を遠望します。
紅葉の中を清水平へ向けて下ります。
正面に1900m峰を見上げます。北斜面の紅葉は三本槍岳に負けていません。
清水平の木道を渡り、1900m峰へ向けて登ります。
振り返ると、三本槍岳と清水平
1900m峰から見る朝日岳。かなり近づいてきました。
熊見曽根から下る尾根の西側も色づいています。往路では日陰に入っていたため、様子がわかりませんでした。
9時50分に標高1896mの朝日岳山頂に到着しました。
1900m峰から下ってきた尾根道を見下ろします。山の斜面の紅葉は、太陽を背にするより逆光のほうが映えます。
山頂から東側を見下ろします。紅葉が美しいエリアです。見頃までもう少しのようです。あと2~3日で鮮やかさを増してくることでしょう。
駐車場のある峠の茶屋方面を見下ろします。
こちらは茶臼岳。手前の石の鳥居とお地蔵さんが可愛い。
さて、これからどうするか。。。眺望を十分に楽しんだので茶臼岳に登るのは次回として、遠目に見ても色づき始めたことがわかる姥ヶ平へ向かうことに決めました。
剣が峰の南斜面では、あまりの暖かさのためかリンドウの花が開いていました。
茶臼岳の西側を牛ヶ首へ向かいます。火山性ガスを噴き出す無限地獄の下を通過します。今回は比較的穏やかな吹き出しでした。
牛ヶ首の手前を姥ヶ平へ向けて下ります。予想よりも色づいているようです。
ミネカエデが赤く色づいていました。当日一番の赤さです。
ここではナナカマドの葉も枯れずに色づいていました。
途中で茶臼岳を見上げます。紅葉初期は緑中心の明るい色づきです。
11時に姥ヶ平に到着。標高の割には色づきが早いです。あと2~3日もすれば、鮮やかさが増してくるでしょう。
木道を歩いてひょうたん池へ向かいます。水面に映る茶臼岳と紅葉。絶景ポイントなので、多くの方が訪れていました。
木道から見上げる茶臼岳
スマホカメラは全体的に明るく映ります。
こちらはコンデジ写真。若干緑色が強めに映ります。
姥ヶ平の説明がありました。この周辺は1881年の茶臼岳大噴火で枯れてしまい。わずか140年で美しい紅葉が見られるまでに復活したそうです。自然の回復力には驚きます。
姥ヶ平南側の山々も黄金色に輝いています。
帰りに茶臼岳西側のガレ場を歩きます。一本のナナカマドが目立っていました。このあたりは噴火時に溶岩が流れたエリアと推定します。140年でここまで復活したのです。
朝日岳から1900m峰にかけての稜線を見上げます。
駐車場へ戻る途中、朝日岳方面の山を見上げます。朝は朝日を浴びて黄金色に輝いていました。紅葉はこれからで、今週には見頃を迎えるでしょう。
暖かさの中でエゾリンドウが花を開いています。
12時10分に駐車場に戻ってきました。お疲れ様でした。平日にも関わらず駐車場は満車です。帰りは鹿の湯に立ち寄り汗を流してきました。台風の影響で湯の温度は39~42℃とかなり低めとのこと。44℃に挑戦しようと考えていたのに拍子抜けです。自然相手なので仕方ないですね。
(10/4追記)朝日岳から下る途中、那須岳上空を4~5回小型ジェット機が旋回しました。あまりのスピードに写真撮影はあきらめましたが、肉眼ではっきりとブルーインパルスと認識しました。でも編隊を組まずに一機だけなぜ? 翌日に栃木国体が開催されてブルーインパルスが祝賀飛行しました。その予行演習のための待機、あるいは試験飛行だったのでしょうか・・・