今朝の茨城県は昨日に続いて厳しい冷え込みになりました。朝の最低気温は大子町で-8.6℃、常陸大宮と笠間で-7.8℃、水戸で-5.5℃を観測しています。大子町では昨日の-9.1℃に続き-8℃以下となり、久慈川でシガが見られる可能性が高くなりました。しかも上流の東白川(福島県)では昨日の最高気温が2.7℃、22時には-7℃まで急降下していて、2日続けて大規模な発生が期待できます。今日の午前中は出席必須の打ち合わせがないため、午前休暇を取得して早朝に大子町まで出かけてきました。
友部のアパートを5時30分に出発。約70分で大子町の袋田ロードパークに到着しました。既に大勢のカメラマンが久慈川の流れを撮影中でした。予想通り、久野瀬橋付近でもシガ(氷昌)が流れていました。
久野瀬橋を見下ろします。久慈川のシガを見るのは2018年1月27日以来です。
少しズーム。奥久慈の山から太陽が姿を見せるまで暫く時間があります。歩いて久野瀬橋へ向かいます。
しばらく下ると川岸近くに大きなシガの塊。川の流れが滞留する場所で、シガは流れずにゆっくりと回転して丸く成長している感じでした。
久野瀬橋に到着。令和元年の台風19号の氾濫では奇跡的に流失を免れた沈下橋です。地元の車が通行するので渡る際には注意が必要です。
橋の上から上流を眺めます。大きなシガがジャリジャリと音をたてて迫ってきます。
大きな塊となって橋から下流へ流れていきます
橋を渡った先から振り返ります
しばらくすると水面に日が当たり、きらきら輝き始めました。
シガは厳冬期の久慈川で浅瀬の川底や水深の中間で針状結晶の氷ができて川面に浮かび上がり、水面に現れたシャーベット状の氷が川の流れ にのってゆっくりと漂う現象です。流心水温が0℃に達するとシガ発生するため、そのような気象条件となるには上流域で前日の気温が3℃以下であること、朝の冷え込みが-8℃を下回ることなど、様々な条件が揃う必要があります。暖冬化が進んだ近年は一冬で数日しか見られないことが多いそうです。
シガが流れる久野瀬橋を車が渡っていきます
再び袋田ロードパークへ戻ります。先ほど紹介した蛇行領域で成長する大きなシガ。
その大きなシガが流れてきました
どんぶらこ、どんぶらこ、とゆっくりと流れにのって漂います
ところが、しばらくすると突然大きな音をたてて裂け始めました。水深が浅い領域にさしかかったためかな?
3つの塊となって久野瀬橋へ向かって流れていきました
再び袋田ロードパークから久慈川を見下ろします。
日が当たると水面を漂うシガが光って綺麗です。
時間があるので、もう少し上流へ向かいます。
道の駅に車を置いて、湯の里大橋から久慈川上流を眺めます。ここでもシガが流れています。
久野瀬橋付近に比べて流れが速く、次々とシガが流れていきます。
国道沿いの高台から大子町を見渡します。久慈川(右側)と押川(左側)の合流地点です。シガが流れ込む久慈川の先には八溝山が見えていました。
続いて、ここ数日の寒さで凍結が進んだ袋田の滝へ向かいました(続く)
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