長浜城歴史博物館で特別展を見学していたらお昼を過ぎてしまいました。黒壁スクエアなどの長浜市旧市街を散策する時間が無くなってしまったので、1日目の目的地である彦根城へ向かいます。長浜から彦根までは12km程度、30分で彦根駅前に到着。駅前の駐車場に車を停めて、まずは近くのお食事処「しる万」で昼食としました。
肉うどんと、近江牛のミニ丼のセットを注文。関西風の白だしで食べるうどんは久しぶり。
おしぼりには彦根城とひこにゃんのデザイン(笑)
彦根駅前ロータリーには井伊直政公の銅像。直政は徳川家康の重臣で彦根藩の初代藩主でもありました。
彦根駅から、駅前お城通りを西へ500mほど歩いて彦根城へ向かいます。
ひこにゃんのバス発見!
ひこにゃんは2006年の4月13日生まれ。国宝・彦根城築城400年祭を盛り上げるために、彦根藩主・井伊直孝公を雷雨から救ったと伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルである赤備えの兜がモチーフのキャラクターです。
石材店にも。。。すっかり定着しています
ちょうど旧盆で「みたままつり」を開催中の滋賀縣護國神社にお参りします。夜には提灯が点灯されることでしょう。
佐和口多聞櫓へと向かう通りの松並木通り右側に井伊直弼の歌碑が建っていました
彦根城の入口の一つである佐和口にやってきました。南の京橋口、西の船町口、北の長橋口とともに彦根城の4つの門のひとつで、表門に通じる入口として、大手門がある京橋口とともに彦根城の重要な城門のひとつでした。佐和口多聞櫓は、その佐和口を守るための防御の要でした。
彦根城博物館入口には、ひこにゃんの案内。その横には滋賀のご当地キャラクタでもある「とびだしとび太」
彦根城めざして階段を登ります
橋の下をくぐり階段をさらに登り天秤櫓にやってきました。この天秤櫓が築かれたのは、築城開始から数年後のことで、長浜城の大手門を移築したものであると言われています。嘉永7年(1854年)に中央部から西側の石垣を足元から積み替える大修理があり。東半分と西半分で石の積み方が異なっています。
西半分は牛蒡積み。自然石をそのまま用い、細長い石を奥に伸びるように並べていく工法で造られています。
東半分は落し積み。石と石の接合面を加工して積み上げる造り方で、下方に落とし込むように積んでいくことから落とし積みと呼ばれています。
天秤櫓の中も見学できます。これは、井伊家の旗印である井桁。
彦根城の天守を目前にした本丸の表口を固める櫓門である太鼓門櫓。築城時の他の城から移築されてきたそうです。
ようやく彦根城の天守に到着。現存天守のひとつであり、国宝にも指定されています。1604年(慶長9年)に徳川家康の命令によって築城が決まり、豊臣方の動きを見張る重要拠点として工事は幕府主導で急ピッチで進められます。佐和山城をはじめとする近隣の城や寺院から使える建物や石垣を運び再利用し、天守を含む主要な部分は、1607年(慶長12年)には完成します。その後「大坂の陣」で中断され、結局、約20年を費やして 1622年(元和8年)に完成を迎えました。
天守は3階3重と規模としては小ぶりですが、屋根には「切妻破風」「入母屋破風」「唐破風」といったさまざまな破風を配しています。
また、2階と3階には「花頭窓(かとうまど)」、3階には「廻縁(まわりえん)」を巡らせるなど、非常に優雅な外観をしています。
以下に彦根城の装飾の説明を、「彦根の観光ガイド ときどき滋賀 」より引用しておきます。
引用終わります。
ひこにゃんと彦根城
天守入場待ちの列に並びます。35℃に迫る猛暑の中、暑さ対策としてミストが設置されていました。
令和5年12月から来年の1月にかけて彦根城は耐震工事が行われています。夏休みの期間中は工事を中断して天守への入場が可能となっているのです。
さっそく中へ入場します。1層から2層にかけては62度、2層から3層間は60度もある急な階段を上ります。見学者向けに手摺が付いていて、上り下りとルートが分かれているためそれほど危険ではありませんが、中は大渋滞でした。
鉄砲狭間と矢狭間の形状の違いを図示した隠狭間の説明。三角窓は鉄砲狭間です。
天守閣最上部の梁。複雑に入り組んでいます。天守を支える1層目の梁は補強工事中のため見ることができませんでした。
国宝指定書が展示されていました
3階からの見晴らし。鳥避けの金網が邪魔ですね。
2か所で、金網が取り除かれたフォトスポットがありました。眼下に広がる彦根市街。その先には荒神山。
反対側の眼下には玄宮園、その先に平和堂HATOスタジアムと競技場。正面に伊吹山を遠望します。平和堂HATOスタジアムは来年滋賀県で開催される国スポ(旧国体)の会場になるそうです。
伊吹山をズーム
天守の見学を終わりました
近くの着見台(着見櫓跡)からの眺望。天守からとほぼ同じアングルです。
現存12天守の一覧が掲示されていました。その中で国宝に指定されているのは、彦根城の他には姫路城、犬山城、松本城、松江城の計5つです。
最後に天守の鯱をズームして戻ります
途中、上りには気づかなった鐘楼がありました。「お山の鐘」として市民に親しまれている彦根城の時報鐘です。朝から3時間おきに、6時、9時、12時、15時および18時の1日に5回、城下に鳴り響く鐘の音は環境庁の「日本の音風景百選」にも選定されているそうです。ちょうど15時の鐘の音を遠くで聞きました。
彦根城博物館を見学してから玄宮園へ向かう途中の公園内に井伊直弼大老像が建てられていました
玄宮園を見学します。江戸時代前期に作庭された大規模な池泉回遊式庭園です。正面に彦根城を見上げます。
国宝、彦根城をズーム
隣接する楽々園。江戸時代には「槻御殿」などの名前で呼ばれていました。大老井伊直弼は1815年10月29日にここで生まれました。
彦根城の見学を終えたので、もう一か所訪れておきたい場所があります。夢京橋キャッスルロードへ向かいます(続く)
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